『会計のことが面白いほど分かる本』まとめ

今週の読書録です。

◇印象に残った部分
-直接金融と間接金融
お金を出す人が直接リスクを負うような仕組みの資金調達方式を直接金融と言い、お金を出す人が直接にはリスクを負わない仕組みの資金調達方式を間接金融と言う。
株式や社債を活用しての資金調達方法は直接金融。銀行からの借り入れによる資金調達方法は間接金融。

-債権者の特徴
債権者も株主と同様に会社にお金を貸すが、株主総会に参加はできない。また、会社がもうかったからと言って、規定よりも多くのお金が返ってくることもない。
しかしその分、会社がたとえ倒産したとしても、優先的にお金を返してもらうことができる。
ただし、会社が持っている財産を全て処分しても払えない分は債権者の損になってしまう。

-会計の目的
会計は、会社が将来どれだけのお金を、どれだけ効率的に増やすことができるかを予測するための情報、および実際にどれだけお金を増やしたのかに関する情報を提供することを目的とする。
そして財務会計は株主などの投資家に向けての情報で、管理会計は会社経営者などの内部の人たちの役に立つために作られる。

-簿記における資本とは
資本とは資産から負債を引いたもので、株主の持っている分を示す。この株主の持っている分を持ち分とも呼ぶ。

-財務諸表の記録タイミング
取引をいつ記録するかによって、財務諸表の数字が変わってしまう。今期の売り上げになるのか、来期の売り上げになるのかで利益も変わってくるため、あらかじめ取引の記録をするタイミングを決める必要がある。
そのタイミングの代表的な例が発生主義。発生主義とはその取引によって会社のお金が増減する可能性が十分高くなった時に記録すること。
一方、モノやサービスを相手が受け取って、その見返りとして現金を受け取ったタイミングで取引を記録することを実現主義と言う。

-収益の不確実性は困る
財務諸表には、費用と比較して収益の方がより確実性が高くなってから記録する。収益を不確実性が高い状況で記録して、株主に配当として渡してしまい、後々「収益そんなになかった」となっても、取り返しがつかないからである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?