中学生が40日間でベンチャー企業のCFOを目指す 4日目「分かってるようで分からない、資金調達の話」

こんにちは、もひもひです。
今日のテーマは資金調達。「資金調達」って単語、「産地直送」とか「俵屋宗達」みたいでなんかちょっと楽しいですよね。
ということで
・「資金調達おめでとうございます」って何がおめでたいの?
・「ステージA」「ステージB」とか言うけど、何?
あたりを紐解きます。

今日の参考文献は以下の、主に第4章。

◾️読んで知ったこと
・資金調達には、デット(有利子負債、いわゆる借金)とエクイティ(株主資本、いわゆる出資)がある。
 BSでいう左が企業価値だとして、右の上がデット+右の下がエクイティ。企業価値が増減しても負債=デットは変わらないから、エクイティが伸縮することになる。
 →上記を先に理解したら、デットは、(倒産しない限り)元利金支払いを保証されたり、返済期限あったり、倒産時も残余資産の請求権は優先されるよ。というのは分かりやすく理解できた。
・資金調達コストはデットのが低いよ。なぜならエクイティはハイリスクなので、その分、貸主はハイリターンを期待するからね。
・あと、デットのが節税効果あるよ。なぜなら法人税は、デットの支払い利息を引いたものにかかるからね(個人事業主で言う控除)。エクイティだと、税引き後利益からさらに配当が支払われることになるよ。
・デットについて
 黒字化前のシードステージでは、普通の融資は難しいので、公庫(新創業融資制度、中小企業経営力強化資金、協調融資)や信用金庫(信用保証協会の保証付き枠)を狙う。黒字化してアーリーステージになると、金融機関に普通に借りれるかも。粗利3億くらいからは、プロパー融資(信用保証協会の保証が要らない)も狙える。粗利10億くらいから、逆にメガバンクから「金借りてくれ」って言われるかも。いずれも担保は要らないこともあるけど、代表取締役の連帯保証が必要なことが多いよ。
・エクイティについて
 主にVC(ベンチャーキャピタル)からの調達が当てはまる。ステージごとの代表的なVCは以下。
 シードステージ(事業の本格スタート前)は、サイバーエージェント系のCAベンチャーズや、独立系のインキュベイトファンド。シリーズA、Bの、バリュエーション(評価額)5〜20億くらいのフェーズは、GCP(グロービス・キャピタル・パートナーズ)や、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ。シリーズB、Cの20〜40億くらいのフェーズだと、野村證券系のジャフコなど金融機関系VC。
 デットは「ちゃんと金返してくれればいいよ」だから金融機関は経営者に「ちゃんと3割ヒット打てるか」を見てくるが、エクイティはハイリスクな分、VCは「ホームラン打てるか」を見るよ。それも、基本はマーケットでトップになれる勝ち馬にしか乗らないよ。だからVCからの出資は超「狭き門」だよ。
 契約交渉ではVCは、「優先株(普通の株より偉い)にしろ」とか、「取締役指名権よこせ」「拒否権よこせ」「優先分配権(低い金額で株式を売る羽目になったら、残った財産を経営者よりも俺らに優先的に分配しろよな権)よこせ」「株式買取条項を設けて、IPO出来なかったら経営者がこの株式買い取れよな」とか言ってくる可能性あるよ。

なんか、出てくる単語がだんだんCFOっぽくなって楽しくなってきました。。。VCのことは再来週くらいに、「VCの教科書」を取り上げるときにもっと深く書きます。ではまた明日!

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