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中学生が40日間でベンチャー企業のCFOを目指す 15日目「VCとLPの関係と、IPOまでの期間が長期化してるよって話」

こんにちは、もひもひです。
昨日、チラッと触れたVC(ベンチャーキャピタル)とLP(投資家)について。今日はその両者の関係を紐解きます。

参考にしたのは、以下の第5〜7章。


■読んで知ったこと
・LP(limited partner)がlimitedたるゆえんは、
 1.ファンドがどこに投資するか口出しできない
 2.何か問題(例えば、投資先企業がVCを、株主の利益を毀損する行動をしたと訴えた場合)が起きても、責任とらない(有限責任を享受している)
   から。
・LPとVCが結ぶLPA(リミテッドパートナーシップ契約)は主に以下のことが定められる。
 1.管理手数料 出資予定総額の年間数%。ちなみに、例えば1億ドルのファンドが成立しても、いきなり全額がLPからVCに行く訳ではない。GPが「コール」(要求)したときに支払われるもの。ただ、この管理手数料は予定総額の全体にかかることが多い。
 2.成功報酬 利益の数十%。
 3.企業評価の方法 最終ラウンド評価(ウォーターフォール)か類似企業比較かオプション価格決定モデルか
・普通、ファンドの運用期間は10年で、そこから2,3年延長することが多い。当然、序盤は赤字でJカーブを描いて満了が目指される。
・ちなみに最近アメリカではIPOまでの期間が長期化している。以前は4年くらいが多かったのでベスティング(ストックオプションが行使できるまでの猶予=ストックオプション行使して辞めないように)期間もそれに合わされていることが多いが、以下の理由で今は10年以上に長期化している。
 1.ドットコムバブル崩壊後、法規制が厳しくなり財務状況の開示が面倒になったため株式公開にかかるコストが高い
 2.非公開市場にも出資するプレイヤーが増えたので資金集められる
 3.もの言う株主が増えたので、公開しても厄介で旨味が減った

明日は、具体的にベンチャーがVCに出資させるまでの流れを見ていきます。

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