20240902「感じる経済学」

景況感を測る指標としてよく耳にするGDP。
わかったつもりでいるけど、よく知らないよな俺。とKindle Unlimitedで見出したこの一冊。


「感じる経済学」


経済は、考えるより「感じる」ことが大事!
経済を動かしているのは私たち一人ひとりの消費活動。でも、経済学という存在は、あまりにも私たちの日常生活からかけ離れていて、GDP、インフレ・デフレ、円高ドル安など、何度聞いても頭にスッと入ってきません。経済というものが、まったくの他人事のように思えるのは、なぜでしょうか?

その理由は、経済学の本があまりにも無味乾燥に書かれているせいもありますが、多くの人が経済を「感じる」ためのコツを身につけていないことが原因。

経済は、頭で考えることも大事ですが、何よりも「感じる」ことが大事。

どの商品がよいのか、どこのサービスがよいのか、自分自身がしっかり感じ、選択することは、立派な経済活動であり、それが数字や指標になったものが経済学なのです。

本書は、無味乾燥に思える経済について「感じる」ことができるようにするためのもの。経済を動かす原動力は経済政策ではなく、わたしたち一人ひとりの行動にあります。経済を感じることができるようになり、皆がもっと前向きに行動すれば、必ず経済はよくなるでしょう。実はこれが日本経済に対する最大の処方箋なのです。

感想

GDPは消費、投資、政府支出の三要素からなる。
消費がGDPの7割を占め、経済学ではGDPが増えれば消費も増えると捉える。
であれば、GDPを増やすために必要なのは投資(企業の設備投資)の増加。
そこを増やすために低金利政策を継続し続けてきた日本。
政府支出は唯一恣意的に操作できる項目。そこもブーストするために日銀の国債買い入れを続けてきた金融緩和してきた日本。
でも景気は上向かない…!
人間は合理性だけでは行動しない。マインドが前向きにならないとダメ。みたいな内容。
さっくり読めてざっくり概要がわかっていい感じだった。
書籍の中にコンビニコーヒーの成功とコンビニドーナツの失敗についても書かれていて、コーヒーは新たな需要を創出できた(コーヒー店では飲まないが、コンビニで買えるなら飲む層が居た)が、ドーナツはそうはいかず失敗したと。
奇しくもセブンイレブンがコンビニドーナツに再チャレンジするようなので、注目して経緯を見ていきたいと思う。

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