母は残り物が好き

「母は残り物が好き」

私もそう思ってました。

でも家庭を持った今、そんなことなかったんだなぁって分かりました。
母は父や子供にたくさん食べてほしくて余るくらいご飯を作って、それでも毎日違う料理を出してくれて、それを当たり前のように私たちは食べてました。
残り物より出来立てが食べたいし、せっかく作ってくれたご飯でも気分とか嫌いだったら残したり手をつけないこともありました。
魚とか味噌汁とか子供の頃はいらなーいって好きなものだけ食べてました。
母はもちろん食べなさいって言うけど、何も言わない時も多い。
母は私が残したものをせっせと食べてました。

その姿を見て、
(よく食べるなぁ。私は好きじゃないけどお母さんは好きなんだねぇ)
なんて思ってたのが記憶にあります。

でも違ったんだ…

今の私は家族が昔の私のように食べたり残したりしたら、もったいないし自分で作ったものは自分の責任と思ってせっせと食べてる。
別に必ずしも食べたいわけでも好きなわけでもない。
ただあるから食べるのだ。
食べなかったら捨てるだけ。
夜の残りを朝に出し、それでも残ってまた夜に出す。でも家族は手をつけない。
私が食べるしかないのだ。

残せばって思うけど、それも心が許せない。
自分の夜ご飯を作らず自分だけ余ったもの食べよって日もあります。
残ったものをいつも食べてるから、旦那様から「よく食べるね」「やばいよ、太るよ?」なんて言葉をかけられます笑

おいおい君が食べてくれてもいいんだが?笑

母が残り物を食べるのは残り物が好きだからじゃないんです。
旦那さんや子供には美味しいものを出来立てで食べてほしい、残ったものは自分でいいっていう愛情があるから結果残り物を食べるんです。

自分よりも家族を優先してくれてたんだなぁって今になって母に感謝の気持ちが湧きます。
母が一番仕える道をいっているのです。
その母を見習っていこうと思うのです。

できるなら子供にこのことを伝えたいけど、自分からいうのはなんか違いますよね。
感謝は強制するものじゃないです。
いつか自分で気づいてもらうまで、徹底的に家族に尽くす仕える母になりたいと思います。



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