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まっとうな仕事の定義と、キャリア再構築

英語の論文では「decent work」について論じているものが多数見られます。直訳すると「まっとうな仕事」です。ILOでは以下のように定義されています。

☑権利が保障され、十分な収入を生み出し、適切な社会的保護が与えられる生産的な仕事であること

☑全ての人が収入を得るのに十分な仕事があること

☑その仕事は、権利、社会保障、社会対話が確保されていて、自由と平等が保障され、働く人々の生活が安定するもの

参考:ILO  ディーセント・ワーク

読み進めていくと、現在の仕事が「まっとうな仕事なのか」疑問が湧いてくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

例えば、「社会対話」とは、職場と対等な話し合いを言いますが、雇用されているから、仕事を依頼してくれたから等の想いから、対等な立場では話にくいという場合もあるかもしれません。

あるいは、企業が「社会保障」がない働き方である短時間のパート勤務や業務委託業務しか用意できず、働く側にも事情があってそれらしか選択肢がない場合もあるかもしれません。

けれども、周囲の状況や自身のキャリアへの考え方は日々変化しています。本来は対話ができる環境だったのかもしれませんし、就業形態を変えることができる時期に来ているのかもしれません。

まずは、法律や現在の自分を取巻く状況を知ることから始めていきたいものですね。

参考:公正取引委員会「役務の委託取引における優越的地位の濫用に関する独占禁止法上の指針
マンパワーグループ:「労働者派遣法 改正の歴史早見表│違反しないためには
   フリーランス協会「【速報】フリーランス新法のポイント・背景を掘り下げ解説!