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男性のライフキャリア、キャリア自律の関係

仕事だけでなく、出産や育児、趣味なども含めたライフプランを考えるイベントやセッションは、女性向けに企画されていることが多いものです。実際にパートナーの転勤帯同や出産等で転機に立たされた女性が、相談場所を探すために、ニーズが多いということなのでしょう。けれども、ライフとキャリアの兼ね合いについて考えておくことは、主体的にライフプランを組み立てていくためには、誰にでも必要な事柄です。今回は男性に焦点を当てて、知っておいてもらいたいことをお伝えします。

男性の年齢と妊活の関係

将来、子供を持つことを考えているのであれば、男性の加齢により、パートナーが妊娠しにくくなる事実を知っておきたいものです。

以前聴講したライフデザインフォーラムでは、男性の年齢と妊活についての厳しい現実の紹介がありました。
「男性の20代と40代では妊娠までの期間が3倍」
「男性が40代になると相手が流産する確率が上昇する」などです。

女性が加齢によって妊娠する確率が減ることは知られていますが※男性にも加齢によるリスクがあることも知っておき、ライフプランを考えておきたいものです。


※厚生労働省のサイトより不妊治療の助成対象は女性の年齢43歳未満

 NHK 男にもタイムリミットが!?~精子“老化”の新事実~

親の年齢とキャリアの関係

日本の平均寿命は男女ともに80代ですが、健康寿命は男性70歳、女性73歳です。健康寿命とは、医療や介護等の必要がなく自立して生活できる状態であることを言います。親世代が70代以上になると、子供世代にはケアや介護の必要性が出てくる可能性が高いということです。

40代、50代になったら新たな挑戦を始めよう等と考えていても、その余裕がなくなるかもしれません。今できることを始めておくことや、親のケアや介護が必要になったときのライフプランも考えておく必要があるのです。

実際に介護に直面した際に、周囲に迷惑をかけたくないと突然退職してしまうケースもありますが、仕事があることで気持ち的に救われるということもありますし、職場で利用できる制度も調べておくとよいですね。


厚生労働省のサイトより


東京商工リサーチのサイトより

今回は、男性に焦点を当ててライフキャリアとキャリア自律についてお伝えしました。ご自身の在りたい姿を考える際には、仕事だけでなく、ライフのことも考えて総合的にプランを立ててみるとよいのではないでしょうか。