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仕事力の鍛え方、ミドルシニアの場合

プロティアン・キャリア理論では、蓄積していく経験・スキルを「ビジネス資本」と明示しています。その内訳は、
ビジネスリテラシー、ビジネスプロダクティビティ、ビジネスアダプタビリティです。

参考図書:「プロティアンー70歳まで第一線で働き続ける」田中研之輔 著

リテラシーとはある分野に関する知識や能力、プロダクティビティとは生産性や遂行力、アダプタビリティとは適応力という意味があります。

ビジネスリテラシー


社会人経験が豊富な40代以降となると、ある分野に関する知識や能力を備えている方が多いのではないでしょうか。
もし、新たなスキルを習得する場合には、すでに持つ興味や能力との意味づけを行うと習得もスムーズに進められるでしょう。体力や習得のスピードは若手時代とは異なるため、意識しておきたいものです。

ビジネスプロダクティビティ

書籍の中では、「フロー状態に身を置く」ことの大切さが紹介されています。成長率を上げるために、キャリアストレッチできる場に移動して経験を積むというものです。
もし、現状維持が続いている場合は自ら異動や職種転換、プロボノに挑戦等を申し出たほうがよいかもしれません。組織の中では、若手に新たな体験を積むための施策が優先されがちです。自ら提案して機会を得ることがポイントになるでしょう。

ビジネスアダプタビリティ

適応力を鍛えるためには、小さな変化を起こし続けていくことと、応援してくれる仕組みの整備があると良いでしょう。

いつも同じ環境で同じメンバーでの仕事であれば、環境やメンバーを変えることを試みたいものです。定期的な勉強会への参加やコーチングやキャリアコンサルティング等を利用して、自身の行動とその変化について確認を続けるのも良いでしょう。40代以上のベテラン世代は、組織の中では若手の承認役や育成役を担うことが増え、自分のケアが後回しになりがちです。
社外へも目を向けて、人との関わりを増やし、変化への対応力を磨いていきたいものです。


企業研修やキャリアコンサルティングにて具体的にお伝えしています。