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自己啓発ではなく、組織内で学ぶ意味

オンラインセミナーが主流となって気軽に参加できるものが増えました。それによって、受講生の負担を減らすためにセミナーの時間も短縮されていることに気づかされます。

それまで2時間で行っていたものが1時間に。1時間だったものが40分に。15分や20分の動画コンテンツを受講するものもあります。メリットとして、短時間で知識や技能を習得できる点がありますね。

一方で、省略された時間に何をしていたのかを考えておくことも大切です。対面のセミナーで行われていた、個人ワークやグループワークで理解を深めることや、ディスカッションを通しての交流で他者との違いを理解することや自分の考えを深めることが、個人に託されていることに気づく必要もあるでしょう。

大手企業の人材開発の方から聞いたお話で、「ヒューマンスキルやテクニカルスキルやオンラインセミナーやEラーニングで習得できるが、コンセプチュアルスキルは対面でないと習得が難しい」というものがありました。

参考:mitsucariより コンセプチュアルスキル

組織においての中長期的な事業戦略の視点や、企画立案の視点、メンバーとの協業やマネジメントの視点などは、一人で考えていても変化が起きにくいということではないでしょうか。組織内のメンバーと一緒に学ぶ、連続講座に参加してメンバーと一緒に学ぶ機会も大切にしたいものです。

また、今すぐにできることとして、セミナー受講後に、自分で内容を整理しておくことや、参加者と振り返りの時間を設けることも効果があるでしょう。

オンラインセミナーが主流となって、手軽に参加できるものが増えた一方で、受けたままだと知識や考えが深まらずに流れて行ってしまうリスクもあると実感しています。