見出し画像

複数の強みを持つ人。大人のキャリアデザイン。

ミドル層のキャリア相談や、企業内キャリアコンサルティングでは、「もう一つの強みを持つ」というトピックが増えているように感じます。書籍の「ライフシフト」では、複数の強みを持つ人を連続スペシャリストと表現し、今後のニーズを紹介していました。

昔ながらのキャリア形成では、一つの職種を極めることや、同じ業界でスキルアップすることが一般的でした。最近、複数の強みを持つことへのハードルが下がった背景には、定年延長などで働く期間が長くなる可能性が高くなり、「チャレンジしたい」という意欲が高まっていることもあります。

そもそも、今まで使いこなしてこなかった能力もあるのかもしれないし、複数の強みの中で一つしか機能していなかったのかもしれません。そして、おもしろいのは、介護や育児、ボランティア等、仕事外の経験で「もう一つの強み」に気づくきっかけを得ているということです。例えば、技術職だったけれど、本来は人に興味があって対人業務をやってみたい。営業職だったけれど、本来はクリエイティビティを発揮するクリエイター業務がやってみたいなど。

とはいえ、大きなキャリアチェンジには不安もあります。そもそも向いているのだろうか、移行期間の収入はどうするのか、最初の経験をどこで積むのかなど。そのような課題に対しての乗り越え方を、アセスメントツールを参考にしたり、市場ニーズを考えたりと、ディスカッションしながら一緒に組み立てていくことを行っています。