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アスリートから学ぶ、セカンドキャリア

アスリートのキャリア形成支援を行う、スポーツキャリアサポートコンソーシアム。アスリートの方や専門家の方のお話をお聞きする機会がありました。アスリートではない誰にでも参考になるエッセンスをご紹介します。


失敗の数が多いことが強みになる

「挑戦の分、失敗も多く、そこから軌道修正してきたことが強み」
元アスリートのそのような言葉に、ハッとさせられました。

現役時代、アスリートは試合等で結果を出すことが求められます。けれども、例えばプロ野球選手の首位打者の打率は3割後半。当然ながら、毎回必ず結果を出せるというわけではありません。結果を出せなくても、技術を修正し、気持ちを切り替えて次に臨む。その豊富な経験は、ビジネスの場でも短期間で回復し、次に向かうレジリエンス力として活用できますね。

失敗経験を多く蓄積していることは、強みにもなる。経験豊富なミドルエイジ、シニアにも通じる強みではないでしょうか。長いビジネス経験の中では、取引先とのトラブルや担当事業からの撤退、病気、降格など様々な経験があったかもしれません。けれども、自分なりに修正し、気持ちを切り替えて復活したから今があるとも言えますね。

メンタルとフィジカルのコントロール力

「メンタルとフィジカルの両方をコントロールしていた時に比べたら、楽に感じられる。」元アスリートの方の言葉に、考えさせられました。

競技で最大限のパフォーマンスを出すために、身体的な状態を整え、モチベーションを整える。常に、並行して行っていた現役時代。ビジネスの場では、競技を行うまでの身体的な状態を整える必要はないからこそ、他の部分に集中しやすいのかもしれません。

身体的な状態を整える必要がなかったとしても、家族のケアを常に行っていた方等、並行して何かをコントロールしていたとしたら、強みと言えるではないでしょうか。マルチタスクの時代と比べると、仕事に集中できるからこそ楽しい、多少のことは楽に感じられるのかもしれません。

アスリートから学ぶセカンドキャリア

自分では当然だと思っていることが、他の環境に出ると強みになることがあります。第三者との交流で気づくことも多いものです。同じ属性の方とだけでなく、他の属性、社外の方や他の業界の方、世代や性別が異なる方などと接する機会が、強みに気づく機会になるのではないでしょうか。

70代、80代まで働くかもしれない時代となり、アスリートのキャリアは、私達誰もに繋がるヒントを与えてくれますね。