家が僕に、日々小さな満足を拾わせる
「家選びは直感」というのはわりに正しいと思う、という話。
我が家は築40年の軽量鉄骨戸建、平たくいえばプレハブ小屋。同時期に開かれた山あいの住宅地の、まさに山にへばりついた一角に、そこに溶け込むかのように自然に古び、佇んでいる。
初めて見たときにその佇まいがいたく気に入ってしまい購入を決断した。
本当のところは、時代遅れの古くさい庭木、数々のいけ好かない残置物、カビ臭くほの暗い室内、水回りの邪悪な汚さなどなど、ためらう要素はたくさんあった。あったが、それでもなんか惹かれる