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みんなが集まる「モニカの部屋」に憧れて。

TVアンテナが壊れていて地上波が入らない僕の家では、ここ数年に渡ってほぼ3種のコンテンツが放映され続けている。

ビッグバンセオリー」が観たいがためにHuluを契約し、その快適な視聴のためにAppleTVを買い、「水曜どうでしょう」は編集の遅いヒゲに文句をたれつつDVDを全て揃え、「FRIENDS」に至ってはDVDとBDのBOXをそれぞれ持っているうえディスク入れ替えの手間を惜しんでHuluで観る始末。

僕ら夫婦が大好きなこれらコンテンツは共通項があり、主要メンバーが7人なのか6人なのか4人なのかという違いくらいで、つまり仲良いメンツが邪魔の入らないところで楽しく遊んでいる、というものだ。


とにかく出不精で、根が怠け者な僕と妻は、話題のスポットとかグルメとか興味なくて(というか、人混みに出てまで見たくない食べたくない)、たまにショッピングはしたいけど基本的には家が好き。

そのくせ寂しがりやなもんだから、お互い数少ない友達にはちょいちょい会いたいと思っているし、会ったなら落ち着いてゆっくり話がしたい。

そしたらもう、来てもらうしかないでしょ。家に。


「FRIENDS」では、仲良しの6人がモニカの部屋に集う。「ビッグバンセオリー」はレナード(とシェルドン)の部屋から物語が始まる。
登場人物みんなにとって、そこは勝手知ったる家で、思い思いに過ごせて、邪魔が入らない。

そういう場所が欲しくて欲しくて、それが僕ら夫婦の共通項で。


だから結婚して賃貸ながら新居を構えた時は嬉しかったし、子どもが生まれるからって戸建てを探した時も、みんなが集まれることが前提にあった。
集まりやすい都内、ぶち抜きの大きなリビング・・・

稼ぎは少ないながら、幸いにして築40年の軽量鉄骨戸建、平たくいえばプレハブ小屋を安く手に入れた。壁を取り払って大きな空間を作り、コツコツDIYで、お金をかけずに快適に。
ソファにでっかいダイニングテーブル、ちょっと気分を変えられるセカンドリビング、そして12杯用のコーヒーメーカー。


そうして出来上がってきた(まだ完成はしていない)空間はなかなか評判がよく、ちょくちょく友人らを迎えられるのがほんとうに嬉しい。
みなが柔らかなソファに溶け、コーヒーの香りに酔い、時も仕事も忘れ、家に帰ることも忘れる。

ほんとうは半径1km圏内にみんなが引っ越してくれば完璧なのだけど、そうは行かないのが世知辛い。

ならばせめて、来た人を帰さない、食虫植物みたいな家でありたい。


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中古戸建を買い、DIYでリノベーションしながら暮らしています。
そんなことをブログにも書いてるんだけども、どうにも製作手順とかノウハウに寄りがちなので、「暮らしとか家とかモノに対する想い」をもうちょっと落ち着いて書きたいなと、そう思って気になってたnoteに手を出した次第です。DIYリノベについて知りたい人はぜひブログを。


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