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スペイン留学準備⑥-オンラインレッスンで会話感覚を取り戻す

 ビザの発給を待つ間、そして出発までのおよそ2か月の間、やらないといけないと思っていたことの一つが、スペイン語の勉強でした。
 語学留学で行くのですから、事前に勉強を重ねて備えておくのは当然と言えば当然なのですが、退職までは仕事や雑事に追われてそれどころではなかったのと、(どうせ向こうに行ったらスペイン語漬けだから、放っておいても身につくし・・・)という怠け者根性も顔を出します。
 そんなわけで、重い腰を上げて語学の勉強に舞い戻ったのは退職後、留学前に実家に身を寄せるため、引越作業をする以外、特に何もやることがない無職の春の間でした(笑)

語学力とモチベの低下-アノ頃の情熱をもう一度

 スペイン語でIntercambio(インテルカンビオ、語学交流会)に参加すると、「あなたはスペイン語を何年間勉強しているの?」とお決まりの質問がきます。
 筆者は社会人になってからスペイン語に中毒のようにハマり込み、勉強を始めたのが5年ほど前になります。年数でみるとかなり経つようですが、上に書いた怠け者根性が5年の間にたびたび顔を出しては居座っていたので、語学レベルは日常会話程度。旅行するのにはそれほど困らないけれど、早いスピードの会話や時事問題のような難しい内容にはついていけません。
(ちなみに「怠け者」はスペイン語でperezoso(男性)/perezosa(女性)ペレソーソ/ペレソーサといいます。動物のナマケモノもperezosoです。)

 スペイン語の国際基準であるDELE(Diploma de Español como Lengua Extranjera)はB1を取得しています(A1~C2までの6段階。C2が最難関)。それも、3年前に南米のペルーとボリビアに旅行し、帰国後すぐ、スペイン語圏から帰ってきてホヤホヤの状態で試験を受けたので合格できたのでした。
 コロナ禍の中で東京で度々開催されていたIntercambio等、スペイン語関連のイベントも減り、筆者の語学のモチベーションも低下。それに応じて語学レベルも低下の一方でした。
 一念発起し退職&留学を決意したのには、スペインに暮らし、スペイン語漬けの毎日に身を置くことで、スペイン語勉強にとことん情熱を注ぎこんでいたアノ頃(笑)の感覚を再び取り戻したいという思いがありました。

とにかく会話練習を!-おすすめはスパニッシュオンライン

 このタイミングで文法を復習するよりは、留学先ですぐに必要になる、ホストファミリーとのコミュニケーションや学校での日常会話の力を伸ばそうと思いました。
 そこで筆者が利用したのはオンラインレッスン。過去にスペイン語学習コミュニティの中でも何人か利用していると聞いていた、スパニッシュオンラインという語学レッスンサイトに登録することにしました。
 このスパニッシュオンラインは、スカイプを利用して登録されているスペイン語圏の講師と1ターム30分の会話レッスンができるというものです。
月額制で、コース料金に応じて一定量のポイントが与えられ、会話レッスン1回ごとにポイントを消費していきます。選ぶ講師によって、必要ポイントが異なります。人気講師ほど消費ポイントが髙いようです。当月のポイントを使い切ってしまったら、ポイントを追加購入することも可能です。
 このシステムの良いところは、自分の好きなタイミングでネイティブ講師と会話練習ができることです。30分という時間も疲れすぎず、丁度いい。講師陣もバラエティ豊かで、利用者によっては、同じ講師と継続してレッスンするようですが、私は2か月間の短期集中で色々な人と話してみたいという気持ちがあったので、結果的に10人以上の先生たちと会話練習を行いました。それでも、後半は特に相性の良かった先生のレッスンを偏って受講していましたが。

荷物の準備も大事だけど、気持ちの準備も大事

 筆者にとっては、このスパニッシュオンラインで出国前日まで短時間の会話練習を繰り返したことが、本当に良かったです。
 留学準備といったらビザの申請に荷物の準備に、そういったことを中心に考えがちですが、久しぶりにスペイン語での会話を繰り返し、会話のハードルがかなり下がったことで、気持ちの面で留学の準備が整ったという感じがしました。
 もちろん、人によっては現地に行ってみて全く話せない状態から現地の生活の中で会話を身に着けていくというタイプもあると思いますし、人それぞれです。
 もし、自分の語学力に不安があるという人や、ネイティブとの会話経験がなく心配という人がいれば、こういったオンラインの会話練習の機会が今はたくさんあるはずなので、試しに利用してみることをおすすめします。


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