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「Craft Runways 2022」冊子をデザインいたしました。

家業イノベーション・ラボ × JAPAN BRAND FESTIVAL 欧州進出支援プログラム「Craft Runways」2022年度の取り組みをまとめた冊子をデザインいたしました。

表紙・プロフィール・取り組みをまとめた冊子の3種類を組み合わせました。

もともとコーディネーターとして関わらせていただいていた「家業イノベーション・ラボ」のコンセプトブック制作を進める中、「Craft Runways」の冊子デザインもご依頼いただきました🙇‍♀️  まだ完成していない中、信頼して任せていただけてとても嬉しかったです。ありがとうございます。

今回はCraft Runwaysを担当されていらっしゃるエヌエヌ生命保険株式会社の保谷さんと制作を進めさせていただきました。

デザインにあたり考えたこと:01
保谷さんの想いをカタチに!

デザインとはその人の思いや、やりたいことをカタチにする、具現化することでもあると思っているのですが、まず初めにプログラムについて理解するため、打ち合わせでプログラムや2022年度の取り組みについてご説明いただきました。

その時に保谷さんから感じたのは、参加された事業者の方々、デザイナーのキャロルさん、審査員や関係者の皆様に対するリスペクト、愛、情熱でした🔥

「Craft Runways」は、日本のものづくりの海外展開を支援するプログラム。そして、エヌエヌ生命の本社があるオランダと日本を繋ぐ、とても素敵な取り組みでした🇳🇱

「めぐり会いで、家業を再発明する」家業イノベーション・ラボは、JAPAN BRANDに情熱を傾ける人々が会す、出会いと交流の場であるJAPAN BRAND FESTIVALとコラボレーションし、日本のものづくりの海外展開を支援するプログラム「Craft Runways 2022」を実施します。
本プログラムでは、海外デザイナーや現地生活者の視点を介して海外展開における立脚点となる自社の提供価値を“再発明”(=再定義)し、コンセプトのアップデートや商品・サービスのアイデア立案を支援しながら、海外展開の第一歩を踏み出す機会を提供します。
目指す市場は、家業イノベーション・ラボを共催するエヌエヌ生命のルーツがあるオランダ。アムステルダムで日本のクラフトやデザイン性の高いプロダクトに特化した展示・即売会を行いながらヨーロッパにおける日本発プロダクトの発信、浸透させてきたMONO JAPANをローカルアドバイザーに迎え、世界水準・最先端のトレンドや欧州市場におけるマーケティング・流通を学び、海外展開における基礎知識を提供します。
引用:https://kagyoinnovationlabo.com/about2/kagyoinnovationlaboxjapanbrandfestival/

そんな保谷さんの思いをカタチにしたい!と最初の打ち合わせで強く思ったことを覚えています。

「少部数でも、1部にお金をかけて、良いものを作りたい」という風にもおっしゃってくれていたので、かなり自由にアイデアを提案させていただき、とてもありがたかったです。

デザインにあたり考えたこと:02
読み手が知りたいことを知れる内容

想いをカタチににすると同時に、目的を達成できなければ意味がないので、この冊子が手渡される方のことを考え、まずは読み手が最も知りたい内容を考えました。

もし来年度も同じプログラムが継続されるとして、参加するかどうか迷っている…という方がこの冊子を通じて知りたいことは何なのか?を考えると、「協業によってどんなものが出来上がったのか?」「プログラムに参加してどんなことが得られたのか?」「どんなことを行うのか?」「プログラムの雰囲気は?」といったことなのではないかと考え、あたりまえのことかもしれませんが、これらがしっかりと伝わる冊子にしたいと思いました。

冊子の一部を少しだけご紹介。おふたりの協業について紹介するページ。
素敵な写真ばかりだったので、おふたりの協業の雰囲気が伝われば…と思い組み込んだギャラリーページ。

デザインにあたり考えたこと:03
2022年度しか成り立たないデザイン

私がご依頼いただいたのは「2022年度」の冊子。ということで、この年だからこそできること。この年しかできないこと。そんな冊子にしたいと思いました。

また、どんな制作物でも普段から意識していることでもあるのですが「参加した方が喜んでくださるものにしたい!」というのもモチベーションとして常に持っています。

今回、事業者である株式会社木彫前田工房の前田さん、デザイナーであるキャロルさんが見た時に、「参加して良かった」「プログラムに関われて良かった」と、大切な思い出の1つとして頂けるようなものが作れたらと思い、「前田さん×キャロルさんのコラボレーション」をデザインの軸とし、今回の協業で生まれた作品のデザイン・コンセプトを大切にしながら、日本らしさ、オランダらしさを大切にしたデザインにすることを決めました。

キャロルさんのデザインの特徴として「蛍光ピンク」が挙げられており、プロフィールページは蛍光ピンクをメインカラーに。個人的に気に入っているページです。

デザインにあたり考えたこと:04
海外進出に挑戦=前田さんのだんじりで表現

日本とオランダの関係性について調べてみると、このようなことがわかってきました。

「Craft Runways」は、オランダと日本を橋渡しする役割を担い、オランダと日本を繋げながら、オランダへの進出を目指すプログラムだなと思い、「オランダと日本の橋渡し」「オランダへの進出を海外進出の第一歩へ」を表紙デザインのコンセプトにしようと思いました。

「橋」をモチーフに、シンプルなロゴマークを制作

今回、事業者に選ばれたのは株式会社木彫前田工房の前田さん。大阪府で贈答品としても喜ばれる木彫彫刻、だんじり彫刻・太鼓台の制作・販売をしていらっしゃいます。

私が暮らす北海道ではなかなか馴染みがないだんじり。「良いなあ…素敵だなあ…美しいなあ…」とだんじりの写真を見ているうちに、だんだん前田さんがだんじりという船に乗って、海外進出へ挑戦する姿が見えてきました

メインビジュアルは、葛飾北斎の浮世絵とコラージュすることで、掛け合わせる面白さ・日本らしさを表現しました。

デザインにあたり考えたこと:05
3つのパーツでコラボレーションの面白さを表現

今回、かなり製本にこだわっていて、下記3つのパーツを金色のクリップで留めています。

①表紙(赤い丸型・片面印刷)
②事業者・主催団体プロフィール(2つ折り冊子)
③2022年度の取り組み紹介冊子(20P冊子)

印刷は、取り組み紹介冊子はグラフィック、表紙・プロフィールは家業イノベーション・ラボ参加者でもあり、私もいつも大変お世話になっている印刷会社さん・株式会社北海紙工社さんにお願いしました!

今回も梅田さんに「全てのパーツの素材感を変えてみては?」と素敵なご提案をいただき、赤丸の表紙は高級感を出すためタイトルは箔押し、2つ折り冊子は光沢感を出すため両面PP加工いただくなど、写真では伝えきれないのですが、1つ1つが組み合わさることによって、さらに素敵な仕上がりになっております。ありがとうございます…!!!

印刷したのは200部と少部数なので、レアです!
今回の協業によって生み出された素敵な作品たち。

今回、保谷さんと二人三脚で進めさせていただき、仕事…というよりもおそらく「人」に対する姿勢というか、熱量というか、想いが近い気がしていて、一緒に作品を作り上げることができ、とても嬉しく楽しかったです☺️ 改めて、本当にありがとうございました!

「Craft Runways」に関わられた皆様が手に取って喜んでいただけますように💐 そして今後プログラムに参加しようか迷った方の背中を押すような一冊になれば、とてもとても嬉しいことだなと思います☺️


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江川 南/RESUPPORT@フリーランスデザイナー
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