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学ぶ。見つかる。自分のコンパス。「Digital School Compass」のロゴをデザインしました。

2021年11月1日「北海道教育の日」に開校された、新たなスクール「Digital School Compass」のロゴデザインと、合わせて「学ぶ。見つかる。自分のコンパス。」というタグラインも考えさせていただきました。

今回のロゴデザインをきっかけに出会い、大変尊敬している藤澤 義博(ふじさわ よしひろ)さんに、これまでと現在の取組、そして未来に向けてなぜ新たにスクールを立ち上げるのか、何度もお話をお聞きしながらロゴマークを考えました。

ご紹介を始めるとインタビュー記事が書けるのでは...!くらいのボリュームなので、ここには書ききれないため、いつか詳しくご紹介したいと思います🙇‍♀️


デザインにあたり考えたこと:01
「大人も子供も人生のコンパスを持ち、
つくることができる新しいスクール」であることを、
わかりやすく表現する


スクール名にもなっている「コンパス」。WEBサイトのメッセージを読んでもわかる通り、大切なメッセージにもなっています。

「すべての人が学習者に」
AIやテクノロジーの発展、人生100年時代の到来。社会が急速に変わり、社会から求められるスキルも予測が難しくなります。こうした変化の激しい時代はほとんどの人が経験したことがなく、人生に迷いが生じる人も増えてくるはず。
必要なのは、自らをアップデートし続ける力。困難な状況に直面しても乗り越えられる力。子供から大人まで一人一人が自分のコンパス(羅針盤)を持ち、自らの意思で決断し、責任を持ち行動する力。一度しかない自分の人生という旅を自らの力で切り拓いていきましょう。

自分・人生の「コンパスとなる学校」「コンパスをつくる学校」。そのコンセプトをわかりやすく表現するために学校をモチーフに、時計部分をコンパスにすることで、一目でわかるアイコンをロゴにしました。

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マーク単体でもアイコンとして使用することができ、スクール名だけでも使用できるよう、2パターン作成しています。

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デザインにあたり考えたこと:02
フォントは「未来」を意味するFutura(フーツラ)

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Futura(フーツラ)という書体は、“未来”を意味します。

未来の学びを探求する藤澤さんの想いをはじめ、未来の学びを共につくっていくデジタルスクールということで、Futuraがぴったりなのではないかと考えました。

1922年、ドイツ人のヤコブ・エアバー教授が作ったGeometric Sans Serif(ジオメトリックサンセリフ)という書体を元に、ドイツ人のパウル・レナ―という書体デザイナーが1927年に生み出した書体。

フォルクスワーゲンやイケアがこれまで広告に使用していたり、ドミノ・ピザやアブソルート ウオッカのロゴに用いられています。また、1969年に人類初の月面着陸を行ったアポロ11号の一行は、月に残してきた銘板に書かれた文字の書体に、フーツラを採用していました。

そして偶然にも、藤澤さんが生まれた年が1969年で、打合せで二人で「すごい!」となりました(笑)


デザインにあたり考えたこと:03
ブランドカラーは「赤」と「青」

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方位磁石では一般的に「N極が赤、S極が青」となっていることが多いため、コンパスの名にちなんで赤と青の2色を使用しました。

赤色は「エネルギッシュ」「地に足をつける」「情熱」という意味を表します。一番初めにできた色と言われているため、始まりやスタートを表す色です。地に足をつけて、力強く生きていくためのエネルギーを発します。また、目覚めの色、繋がりを表す色とも言われています。

青色は「平和」「信頼」「コミュニケーション」という意味を表します。広い海のような寛大さを持ち、冷静さを取り戻す心理効果もあります。

以前働いていた北海道エンブリッジの浜中さんがよく「実践と対話を繰り返すと人は成長する」とおっしゃっていたのですが、まさにコンパスを作るための「実践」と、やってみてどうだったか振り返る「対話」を行ったりきたりすることで、自分のコンパスがどんどん明確になっていくのではないかと思います。それに「赤」と「青」がぴったりとはまりました。

こうしてロゴが出来上がったわけなのですが、藤澤さんはいつも「僕は江川さんのデザインが大好きです」とおっしゃってくださって、その言葉に何度力を頂けたことか...。

デザイナーとしてはロゴが完成するとほっとするのですが(笑)ロゴが出来てからがスタート。プレゼン資料をはじめ、様々な場所に使っていただいていて、本当に本当に嬉しい限りです...!

ロゴがスクールの看板になった写真をFacebookで拝見して、一人感動しておりました(T_T)!!!

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オリジナルパーカーをみなさん着てくださっていてこれまた感動...(T_T)

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最後に、藤澤さんのメッセージがとても素敵なのでご紹介させてください。

型にはまらず、枠にとらわれない。
誰もが学びたい時に学び続けることができる、
新しい学びの場をつくりたい。


「なぜ、あなたは学び続けているのですか?」
2018年、48歳で入学した大学院で尊敬している教授から問われ、うまく答えることができませんでした。
過去を振り返ると、確かに周りの人と比べると色々なことを学んでいました。しかし、当時は学ぶことが純粋に楽しいというよりも、周りから認められたいという一心でした。

一方で、様々なことを学ぶ中で、心から尊敬する人との出会いや、実践を通じて得られる新たな経験は、どれも新鮮で人生を鮮やかに彩ってくれる、心が豊かになる感覚を覚えていました。新しい商品やサービス。インターネットにより世界中の人と情報が共有されることが可能となった今、世界中のどこかで起きている出来事にワクワクが止まらない毎日を過ごしています。学びとは「私の人生そのものである」と気づいたのです。

そして、あまりにもいろいろなものが進展していく現代社会では、子どものときに身に付けたことだけでその先ずっとやっていけるわけではなくなりました。

社会の変化に取り残されないための学び直しや、一生学ぶことが必要だという実際的な側面もあるけれど、やはり根源的に人間には、何歳になっても「知りたい」と思うことだったり、知っている、説明できることの方ができないことより心地いいと感じることがあるのです。

なので、そういうものを非常に大事にしながら、それを育んでいける環境、「学びたい」と思ったら一生学んでいける環境が必要なのです。

会社に一旦就職したら、もうそこから外れて学び直しはできないような環境をつくってはいけません。人間には「学びたい」という心があり、それが実際にも必要なことですから、学び直しや一生の学びが可能な環境をつくっていかなければならないのではないか、と思います。ともに学び合い、個々の人が属する社会や組織自体も学び、成長していく。年齢にとらわれず、いつでも心豊かに、人々が笑顔でいられる、学び続けられる場をつくりたい。そう思い、子供から大人まで通うことができる新しいデジタルスクール「Digital School Compass」を立ち上げました。

コンパスの針は北を指します。世界一資源が豊富であり、世界一の課題先進地域と言われている北海道は、チャンスもたくさんあります。人生に、学びに、迷ったら、北海道に来てください。誰もが人生を豊かに過ごせるように、と願っています。

ロゴマークのコンパスの針がすべて北を指しているのは、藤澤さんのこういった想いからなのです...!

11/1より、まずは「小中学生向けプログラミングコース」と「社会人向けScratch基礎コース」がスタートしたそうなので、興味がある方はぜひ!詳しくは、WEBサイトをご覧いただければと思います🏃‍♀️

わたしのバイブルともなっている「LIFE DESIGN スタンフォード式最高の人生設計」にも、ステップのなかに「人生のコンパスをつくる」があり、藤澤さんの想いや考えに私自身、とても共感しています。


大切なのは「学び続ける力」と藤澤さんはよくおっしゃいますが、公立はこだて未来大学大学院システム情報科学研究科 博士(後期)課程へ入学し、起業と研究どちらにも挑戦されている姿が、まさに大切にしていることを体現していらっしゃって、本当に日々尊敬の念しかありません...!

何歳になっても学び続けること。私も忘れずにこれからも新たな挑戦をし続けたいと思います!Digital School Compassが、自分で自分のコンパスをつくるきっかけとなる場になっていくといいなと強く思っています。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。 スキを押していただいたり、Twitterで感想をいただけると、とってもうれしいです。