今年も、全身が宝。エゾシカの可能性を探しに行く 「EZOSHIKA TREASURE HUNT」開催します🦌 【高校生・大学生向け】
こんにちは!フリーランスになり、お盆休みという概念が消失した江川です。とてもありがたいことに忙しい毎日を過ごしております。素敵な方々と一緒にお仕事できる機会がたくさんあって本当にありがたいです...!
そして、着々と準備を進めているこちら。昨年に続いて今年も、全身が宝。エゾシカの可能性を探しに行く 「EZOSHIKA TREASURE HUNT」開催します🦌
✅ プログラム概要
現在、農林業への被害や、交通事故の増加といった人間社会へ の影響、採食や踏み付けによる生態系への影響など、エゾシカによる被害が深刻な問題となっており、多くの個体が有害駆除されています。
しかし、実は中国で古来からシカは「全身が宝」と言われていることを知っていますか?
駆除された後は、食肉やペットフード、革製品などに加工されていますが、いまだ多くは廃棄処分されてしまっています。
きっとまだまだエゾシカの可能性は眠っているはず!
現在も、食肉の加工に取り組んでいる施設、皮を使ってものづくりに取り組んでいる方をはじめ、エゾシカの有効活用に向けた取組が進んでいます。
昨年好評頂いた、エゾシカ加工の魅力と可能性を学ぶ、3日間のインターンシッププログラムに加え、1日目の「学ぶプログラム」のみ参加できる1日のプログラム、2つのコースからお選びいただけます。
社会課題とエゾシカの可能性を知る「学ぶプログラム」、認証施設(※)で食肉処理を体験する「体験するプログラム」、体験を自分のキャリアに結びつける「考えるプログラム」を通して、「全身が宝」と言われるエゾシカの魅力や可能性を、いっしょに探しに行きませんか?
※ 認証施設:「エゾシカ肉処理施設認証制度」に基づき北海道が認証する、高度な衛生管理を行うエゾシカ肉処理施設。
どんな感じか、あんまりイメージがわかないかなと思ったので、去年はこんな感じだったよーというのを簡単にご紹介します◎
1日目はZoomでの座学。メインは2日目の「認証施設で食肉処理を見学」ですが、その前に、受け入れていただいた阿寒グリーンファームの曽我部さんや、24Kの高瀬さんにお話をお聞きしました。
▲ みんなで鹿ポーズ!
2日目は、始発でギリギリ間に合うかくらいの時間に、札幌駅に集合。全員寝坊もせず集まってくれて本当ありがたかった...!
片道5〜6時間かけて、バスに揺られて阿寒へ。道東はエゾシカが多いエリアなので、移動中にもバスからエゾシカ発見。
感染対策でバスは収容人数の50%以下、会話はしないようにしました(今年も同じく大型バスで移動します)。
到着してからは曽我部さんに1時間ほど、なぜ曽我部さんが会社で養鹿場をつくったり、エゾシカに取り組んでいるのかお聞きしました。曽我部さんのお話がとても面白くて1時間があっという間。
「北海道ジビエ物語」という本があり、主人公は曽我部さん親子。2004年の冬、エゾシカの牧場をつくろうと立ち上がった親子のストーリー、是非読んでいただきたいです!
釧路で生れたエゾシカ牧場と町おこしのストーリー! 北海道ジビエ物語 釧路とエゾシカの物語が本になりました。 保護と駆除を繰り返してきたヒトとシカの関係が、ジビエ産業という解決策を見出して 新たな時代に踏み出していく15年間を描いた本です。 その先頭に立った阿寒に住む親子の苦闘と、迷いと、不安の日々が 大きな期待に変わっていく。この一冊はその様子を追いかけたドラマです。 この本は誰が読んでも興味をもって読んでいただけるはずです。 企業経営や仕事で格闘するひとには勇気と知恵を、 ジビエ食品の料理や栄養価に興味ある主婦やOLのみなさんには暮らしの知恵を、 町おこしや地方創生に関心を寄せる地域のひと、そして起業を考えるひと、就職を控えた学生の皆さんには どんなふうに課題にアプローチするのか、企業はどんなふうに意思決定するのか、 こんなことをありのままに知ってもらえます。 大事な要素をもう一つ、この本に見つけることが出来ます。 『北海道ジビエ物語』は、明治以来の北海道の歴史をたどった本でもあります。 明治のはじめ、この土地にはそれくらいの人びとが住んでいたでしょうか。正解は2万人。 この広い北海道にはわずか2万人が住んでいました。 それが明治半ばに30万人に達し、その後も日本全国に移民をうながした結果、 明治の終わりには300万人を超えました。そして現在は570万人。 北海道には明治以来、日本中の期待と希望が寄せられてきました。 この本を読めばそんな歴史も面白く読んでもらえるでしょう。
moctecoでエゾシカ皮を使ったレザースカートをつくっていたえりなちゃんも参加してくれていました!
そのあとは、養鹿場(エゾシカの牧場)を見学したり、
エゾシカ学習館を曽我部さん直々にご案内いただいたり、
実際に販売しているエゾシカ肉を加工した缶詰を試食させていただいたり、
お昼ごはんはみんなでエゾシカ肉を使ったメニューをいただいたり(とっても美味しかった〜〜!)
去年エンブリッジにインターンしてくれていた廣部くんが、現地見学2日間サポートしてくれて本当にありがたかった...(実務の面でも、精神的な面でも。笑)
写真は、標茶高校のみんなと!かわいくていい子たちでとっても癒されました。(なんと、標茶高校には「食品ゼミ 鹿班」があるのですよー!)
*解体の写真はインターネット上に掲載できないので、ぜひ生で見にきてください!
そして、3日目はワークショップ。一人一人がこれからのエゾシカとの関わり方について考えを発表しました。みんな本当にいい発表をしてくれて、事業に関わった方が涙ぐんでいたのを見て、私もうるっとしてしまいました(2日目、阿寒からの帰り道のJRでは、曽我部さんから嬉しすぎるメッセージをいただいて泣きました 笑)。
高校生、大学生のみんなが自分なりに真剣に考えてくれたこと、知ってもらえたことが、私も本当に嬉しかったです。
エゾシカ問題や活用に取り組んでいる人たちは皆さん、前例のない中、挑戦している素敵な人たちばかり。ブレない信念が、本当にかっこいい!
今年は、2日目の現地見学では株式会社アイマトンさんにお世話になります。
お世話になっている黒島さんは、平成2年に入社後、外食店への食肉卸とメニュー開発に携わり、後に現在の業態であるレストラン用食肉生産、販売部門を完成させました。
鴨、羊、鳩を食用に飼育後、処理して直に、外食店へ提供しています。扱う食肉にはジビエ(エゾシカやヒグマ)も含まれ、調理師でもあり、自ら食肉を処理し、ニーズに合ったカットと調理法を料理人へ提案していらっしゃいます。
エゾシカにここまで特化した高校生・大学生向けのインターンシッププログラムは他にないと思います。
将来、食肉・加工に携わりたい方はもちろん、ジビエ活用に関心がある人、ハンターを目指している(もしくはすでに狩猟免許を持っている)人、流通に関心がある人、調理という観点から学びたい人、鹿皮でものづくりをしてみたい人...などなど、貴重な機会なのでぜひご参加いただけるといいな、と思います!
昨年度ご参加いただいた方にも、新たな学びがあるプログラムになっているので、ぜひぜひお越しください!お待ちしています🙇♀️
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