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育てる・採る・作る・食べる、全てが繋がった。【後編】
https://bs.tbs.co.jp/tenguskitchen/
この作品がめちゃいい。アマプラで絶賛鑑賞中。
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ドラマの感想というより、自分がうんうんと考えていたことが、このドラマのおかげでスーッと一直線に並んだ、ということを書き留めたい。
料理を頑張れたらなって思ってた
調理する時間に比べて、あっという間に終わってしまう食べる時間。美味しいけど、ちょっと寂しくて、悲しい。一人暮らしだと余計に。
だから、時間をかけずにパパッと作りたかった。
普段はコンビニ飯は食べないけど、簡単な味噌汁とご飯でいいやって思って済ましてた。汁はだいたい鍋のまま食ってる。これでも十分美味しいし、栄養もあるし、いっか。
でもこのままでいいのかなっていう自分の10%くらいあった。
きっとよくないよなと思い、暮れくらいから2024年はちょっとずつ料理に向き合いたいなと小さな目標を掲げていた。
仕事で出会う仲間たちがプロ級に料理が上手
仕事で手作りご飯を振る舞ってもらう機会がちょいちょいとあって、毎度毎度、どの人もびっくりするくらい美味しいの。前の日から仕込んでくれてたり、珍しい調味料を仕入れていたり、レパートリーも組み合わせも玄人で、毎回全然飽きない。
みんな、料理をすることが、自分のつくった料理を囲んでおしゃべりすることが大好きで、じっくり時間をかけることを苦に思わない、趣味になってるような楽しい人たち。そんな人たちを何人も見ていると料理が好きになれれば、人生最高じゃん、ってことは容易に理解できる。
暮れに料理頑張りたいなんて目標を誰にも言わずに掲げていると、玄人たちからお勧めの調理方法や便利グッズを教えてもらう機会があった。
同じ場にいた自分と同じ素人レベルの人は教えを次々と導入し、おしゃれなのに簡単な料理を人に振る舞うまでになっていた笑。自分も合う教えを導入して、少し料理の幅が広くなった。
それからたまたま料理人に直接教えを乞う機会もあって、より料理に対して抵抗が少なくなった。
やっぱり知っている人から学ぶのは早い。
身体は食べたものでできていると実感
去年痛いほどわかった。食べるものを変えたことで、絶望するくらいだった肌荒れが大幅に改善した。改善強化期間は毎朝鏡を見ることが楽しみになっていた。
何も気にせず食べられるものはめちゃくちゃ減ってしまったけど、代用できるものはたくさんあったし、自分で作れば食べたいものは大半食べられる。
つまり自分に合うものさえ作れたら、我慢する必要も少なくなるし、いつでも食べられるし、つまり最強。
命をいただいて、自分の体と一緒になる過程
大事なんだよなあああ。けど体感的には一番実感しにくい。「ありがたくいただく」「いただきます」とか、言葉では理解できるけど、体の芯から理解するには本当に食材に寄り添った暮らしを心がけないと難しい。
諏訪大社で入手可能な肉食べることを許されるお札「鹿食免」。その封筒に書いてた勘文もそんなような意味だったな。人間都合の捉え方なんだけど。人間は生き物を食べないと生きていけない。
前世の因縁で宿業の尽きた 生物は 放ってやっても長くは生きられない定めにある したがって人間の身に入って死 んでこそ 人と同化して成仏することができる
食材にも一つ一つ命があって、自分に取り込まれて一緒の命になってもらう。それの繰り返し。
豊かな食材の調達ルートは確保済み
庭には大きな畑があるし、お裾分けもたくさんいただく。自分で育てたり、地のもの、顔の見えるものを食べたりするのってすごく豊かで、生活にとって大事なことだとはわかっていた。手が泥だらけになることも厭わないし、美味しく食べることも好きだ。
2023年は自分で食料を調達する幅を増やす種まきをしたから、より美味しいものが手に入るはず。
料理って時間がかかるけど、、
冒頭で調理にかかる時間>食べる時間が悲しくて料理に身が入らないと思ってたけど、、食材たちって調理もだけどそれ以前にめちゃくちゃ時間がかかってるよね…
ドラマを観てると、天狗の末裔男子たちが一生懸命草取りしながら食べられるハーブを見極めて収穫して、ハーブティーにして飲んでたり、水源奥から湧き水を汲んでお米を炊いたり、めちゃくちゃ時間をかけて、最終地点の食べる時間に行き着いてる。
それが、都外育ちのぶっきらぼうボーイが自然と笑顔になっちゃくらいの美味しさ。
食べる時間ってあっという間だけど、これまでの育ってきた・運ばれてきた・調理されてきた時間が、命が、ぎゅ〜〜〜っと濃縮されてるんだってわかった。
育てる・採る・作る・食べる、全てがスーッと一直線に並んで繋がった。
そんな濃縮された時間を命を食べてるって思えたら。たとえ一瞬で終わったとしてもとても満足感がある気がした。
この感情に気づいた今、胸が苦しい…
ご飯美味しそう、景色も生活も美しい、命と向き合いたい、料理がんばりたいぃぃぃ、、いろんな感情が出てきた。あったかいプラスな気持ちなんだけど、胸がいっぱいになって苦しい笑
続きを観たいけど見たくない。。
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笑わない=執着がないっていう捉え方
笑わない料理上手な天狗の基(もとい)について、基をよく知る登場人物が「執着がない。自然を受け入れているってこと。」って言っていた。
なるほど。そういう捉え方があるのか。
笑わない人って無愛想、無口って思われがちだけど、無口でも優しい人、愛がある人なのかはわかる。執着がないのか。身近にいる似た人を思うと、ああ、なんか納得。(興味がないのかもしれないけど笑)
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