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続・"愛の不時着"に感じた言葉では言い尽くせない魅力


前回の投稿はこちら


まだまだ私の中で興奮冷めやらない愛の不時着

前回の記事を書いてからも愛の不時着に影響される生活は続き、まわりまわって韓国のインターパークという通販サイトを通じて"北朝鮮の旅行会話(下記画像)"をはじめ、北朝鮮に関する本を数冊取り寄せました。
家族からはすごく怪しまれています。
あとトマト栽培も始めたので、堂々とトマト栽培者を名乗っていきます(やめろ)そのうちピアノとか弾き出したらごめんなさい。

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日本版のOSTが発売されましたね!
特典を見ると30ページ位のフォトブックとか和訳付きなんですよね。
もし、より豪華な特典が欲しい方は韓国版のOSTを購入する事をお勧めします。


日本版のメリットとしてはハングル歌詞、読み方、対訳つきで韓国語がわからない方でも楽しめるというのがあげられますが、(もちろんプロの翻訳者さんの和訳には敵いませんが)検索すれば色々な方のブログなどで出てきますし、なんなら私が全曲note上に和訳をあげてるので、そちらを参考にしていただいても良いです。

韓国版の方にはフォトブックが100P超えかつミニポスターやフォトカードなどが入ってるみたいです!
あと韓国のCDってパッケージが豪華な事が多いです!箱がめっちゃしっかりしてるので高級感あり(笑)


私も買うかどうか迷ってるんですけどどうしましょう。どうします?どうします???ねぇ??


OSTについては後述しますが、ドラマとセットで楽しむ事を絶対的にお勧めいたします!

↓韓国版

↓日本版



さて今回も長くなると思うので、引き返すなら今です。


▶︎絶妙な伏線配置
▶︎俳優と制作陣の信頼関係
▶︎緊張と緩和のバランス感覚
▶︎OSTを聞いてこそ楽しみは倍増する


絶妙な伏線配置


個人的な趣味の話になりますが、お笑いが好きでよく観に行っています。(もちろん今はお休み中ですが)
漫才でもコントでも伏線をはって後から回収していくっていう構成になっていますよね。ただこの場合、笑いを増幅させる為に伏線を伏線らしくはるっていう側面があったりするのですが、愛の不時着ではそれが本当に些細なセリフや演出の中に無数に張り巡らされているわけです。

例えば2話でセリが"南では食事を出されたらまずオーナーに一口あげるの"というくだり
これってそのシーンの中でだけ生きているセリフだったのかと思ったら、11話のセリ宅でチキンを食べるシーンで唐突にジョンヒョクが同じ事をするんですよね。

これを見たとき"あのシーンがここで生かされるの??!!!!!"って衝撃をうけました。普通伏線回収するにしても、もう少し早くやるんじゃない?って思うんですけど、8話も丸々寝かせて超熟成しきった所で再放出するなんて…
しかもジョンヒョクあの話本気にしてたの??なんなの???

それから5話でセリが村のご婦人たちとダラビーするシーン内の会話で、自分たちの関係を織姫と彦星ですってウソをつきますよね。
あれもコメディ的な役割でしかないセリフかと思ってたんですが、よくよく考えてみると

  《織姫と彦星=1年に1度しか会えない関係》


つまり最終回で描かれる2人の未来を表しているのではないでしょうか(完全なる推察)

1周目見終わった時は"1年に1度しか会えないなんて(涙)どうにかして一緒にいられない??!"って必死になって色々調べたんですけど、この仮説を発見した時はあのダラビー会でついた嘘がまさか2人の未来を示唆していたなんて…と驚愕しました

こんな感じで、もはや伏線とは気づかないくらいそれはそれは自然に且つ沢山の伏線が張り巡らされて最終的にキレイに回収されていくんです…
圧倒的脚本力。もしかしたらまだ気付けてない超細かい伏線があるかもしれないです…。

俳優と制作陣の信頼関係


正直な話、そもそもパラグライダーで北朝鮮に不時着するなんてはちゃめちゃな設定だと思いませんか?(唐突)
ジョンヒョクが実は総政治局長の息子でした〜へっへっへ〜!!!っていう設定もなかなか無理があるし、もう言っちゃえばあんなずば抜けてかっこいい軍人いるかい!!!!!って思うわけです。

ドラマなんてそりゃ無茶な設定だらけなんですけど、それを無茶に感じさせないというか気にさせないというのは、製作陣のこのドラマにかける並々ならぬ情熱と取材力のおかげではないでしょうか。
北朝鮮の街並みや話し方、生活ぶりなどは脱北者に細やかにインタビューをし、現場に北朝鮮の言語指導者をつけて徹底的にリアリティーを求めた事で、ハチャメチャな設定が気にならないどころかどんどん引き込まれていってしまうのです。

そしてジョンヒョクはおしゃべりで無い代わりに紡ぎ出す一言一言、表情、なんなら瞳孔の動きひとつひとつにまで重みを感じますよね。
制作陣がヒョンビンさんの類稀な演技力に全幅の信頼を置いてるが故に成せるキャラクター設定なんじゃないかと思います。でなきゃ観ている側に"いやそんな馬鹿な!"って思わせてしまう。

またメイキングを観ていても思うのが、ヒョンビンさんとソン・イェジンさんが息ピッタリなんですよね…。
このシーンはこの角度でこうやって顔を近づけた方が良いかとか、抱きつき方はこうした方が良いかとかもうとにかく細かに2人で意見を言い合っていて、そこにスタッフはあまり口を挟まないんですね。
監督や脚本家の意思をしっかり理解してさらによく見せようとする姿勢にお2人のプロ意識の高さを感じます。

そりゃこれだけ大勢の心を刺すドラマになるよな……敵わんて…。

緊張と緩和のバランス感覚


"北朝鮮"に対するイメージって、みんな共通してちょっと背筋がピンッとはってしまうような緊張感があると思うんです。もう舞台が北朝鮮っていう時点で未知の世界、怖そう、そもそもこれ題材にして良いやつ??とか思いながら緊張感MAXで見ちゃうわけです。
ところがこのドラマでは重い怖いシーン(主にチョ・チョルガンが絡む笑)や涙涙のシーンの後に適度にコメディ要素を突っ込んできて一気に和ませるんです。

14話でセリが意識を取り戻してジョンヒョクが涙ながらに"君がいなくなったらどうやって生きて行ったら良いんだ"と訴える号泣必死のシーンからのマンボクさんが盗聴してた母の本心をセリが聞いたシーンの後に、誇らしげに自分の数々の男の勲章を見せてセリに褒めてもらいイチャイチャしてる所に第5中隊員たちが乱入してくるシーンとかめっちゃ好きです。
あと2話のエピローグでチョルガンに盗聴内容報告している最中ジョンヒョクがトマトに話しかけている声が聞こえ、そんなものと知らずにチョルガンにおつなぎした結果"なんの話だ"って言われちゃうすっとぼけマンボクさんも好きです。


OSTを聞いてこそ楽しみは倍増する


韓国ドラマ好きな方なら馴染みのある文化(?)で全ての韓国ドラマに共通するのですが、オリジナルサウンドトラックを聴いてください!
大事なことなのでもう一度言います。

オリジナルサウンドトラックを聴いてください!!!

何故か??韓国では人気ドラマのOSTが公開されると音楽チャートの上位を席巻するくらい、注目度が高いのです。
故にOST制作にも力が入りますし、人気歌手を起用することでさらにその人気に拍車がかかると言う事です。

更にOPとEDテーマだけでなく挿入歌に至るまでドラマの世界観や内容に合わせて制作している為、もうこれでもかってくらいドラマにどっっっぷりと浸かれるのです

愛の不時着で素晴らしいなと思ったのはこのOSTが、全曲もれなく良い!捨て曲が1曲もない!!アルバムとしての完成度が高すぎる!!!

冒頭でも触れましたが、韓国語わからないし…という方は日本語訳つきのOSTを購入するか、是非"愛の不時着 和訳"などと検索して歌詞の内容だけでも見てみてください!

何となくでも内容がわかるだけで、ドラマのあんなシーンやこんなシーンと照らし合わせて楽しむことが出来ます!

このドラマ自体ピアノが大きな役割を果たしているので、ピアノのインスト曲が多く収録されているのも魅力です。めちゃくちゃ癒される。私は寝る前に聴いてますが脳内で愛の不時着が再生されて切なくなるわ涙出るわで大変です。

私は特にOST Part.4 "Here I am back"とPart.10"Let us go"が大好きです〜〜〜〜あ〜〜〜また観たくなってきたな〜〜〜

↓全曲リストはこちらです


さて、長い上に拙い殴り書き文章を読んでいただき誠にありがとうございました。
満足しました。ありがとう。

いよいよ自宅待機時間が終わるので一気見とかは出来なくなりますが、また空いた時間に何度でも観たいと思わせてくれる本当に素晴らしいドラマでした。観てよかった。切実にBlu-ray発売希望。絶対に買う。絶対に。

ありがとうtvN
ありがとう韓国ドラマ
ありがとう愛の不時着


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