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1984 年 ジョージ・オーウェル著 新庄哲夫訳

1984年 George Orwell著 新庄哲夫訳 422ページ
ジョージ・オーウェル 1903年〜1950年 46歳没
1984年 1949年 刊行
1949年 昭和24年 日本は終戦から4年、連合国軍占領下の時代

最初Kindleに読み終わるまで8時間と表示されてて、
えー読めるかなぁと思ったけど、頑張りましたよ!!

面白い話やった。 
けど、かなり怖い話や。
架空の全体主義国家の話やねんけど。

一部の上層階級が中層階級と下層階級を支配しているねん。
中層階級に対しては強力に監視してるねん。
子供が親を密告したりもして、
常に監視に怯え、もし思想犯となったときの拷問や抹殺に怯えて暮らしてるねん。

話の中に出てくる、気になったこと
「二重思考」と「ニュースピーク」

国家の都合の良いようにいろんな歴史とか
現実とかをどんどん改竄するねんけど、
「二重思考」は改竄に合わせてもう無かったことにするとか、矛盾していることに納得するとかができる能力のことやねん。
これ深く物事を考えれる人はでけへんで。
豊かな感情や難しいことにも向き合って解決できる力とかあったらあかんねん。

「二重思考」は本音と建前みたいなのとはちょっとちゃうねん。
対立することを両方とも本気で信じれて、その対立から生み出される矛盾を忘れられることやねん。
そうさせるために、中層階級の人はびびらされてるねん。
日々の監視と逮捕される恐怖。
自分が今生きていいる全体主義国家に反発しても無駄
といった状況に置かれていることで
思考の停止になって、「二重思考」ができるようになるねん。
深く物事考えられたら、矛盾があったら引っかかるやん。

考えへんことの怖さも知れる話や。

それと同時に「ニュースピーク」と言われる新言語があって ←これまた怖いで
「ニュースピーク」は語彙を少なくすることで、人の思考を制限するというもの。
人間は表現する言葉が少なくなると
思考が狭くなる、深く考えたくても考える言葉がないから考えられなくなってしまうんやて。
「ニュースピーク」は「二重思考」をさせやすくするねん。
考える力をなくし、考える気持ちをなくさせる。
そして国家の矛盾に何の疑問もなく受け入れられるようになる!!って ←怖すぎやぁ
恐るべし、全体主義国家!

言葉、語彙の豊富さは重要なものやって、改めて思ったわぁ。
政治が間違っているとか、何かおかしいってことに気づいたら、
何が間違っているのかを思考する。
政治だけやないで、身の回りで起こることの矛盾とかおかしさとかに
気づいたら、考えなあかん。
ちゃんと考えることができるために。
言葉を勉強しとかな ←やっぱり読書は大切やな。
思考する努力をやめたらあとは支配されるだけや ←実際の社会でもな

全体主義国家って何なんやろう?
中層階級の人も、下層階級の人も
みんな、貧乏やで、
毎日まずいもん食べてるねん。

だからと言って上層階級の人が幸せな感じもないわ。

こんな社会は新しいことは絶対始めへんやろうし、
勝ちも負けもしない戦争をずっとしてる ←戦争でお金を常に使って国家に富が生まれにくくすることで、現政権の権力維持のためやて

お金もないし、やる気もないし、
何のイノベーションも起きる可能性ないし、
テクノロジーの進歩もない。
みんな何のために生きてるんやろう?って思ってしまう。
全体主義国家って何のためにあるんやろう?

21世紀は新しい全体主義国家が出てきているみたいや ←油断したらあかんな!

この小説みたいになったらどうする・・・・ あ〜怖っ


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