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動物農場 ジョージ・オーウエル著 佐山栄太郎訳

「1984年」がすごく面白かったので、また、ジョージ・オーウエルを読みました。
独裁主義とか全体主義国家は簡単に作れるんや。
人間は良かれと思って始めたことを、
いつ悪い方向に、自分だけが得する方向に、
他人からできるだけ搾取することを考えるようになるんやろう?

動物農場 ジョージ・オーウェル著 佐山栄太郎訳
1945年8月17日刊行
日本は1945年8月15日 終戦の日
その2日後に刊行されているんや。

ある農場のお話やねんけど、
農場で働く動物たちが人間に搾取されている状況にもう我慢でけへん!って
力を合わせて、農場主の人間を追い出して、理想の共和国を作る話やねんけど・・・・
結局新たに豚が独裁者になって恐怖政治になって行く。
全然幸せになられへん話や。←気の毒やで

なんで、幸せになろうと思って力を合わせて戦ってきたのに、
幸せになられへんのやろう?

人間を追放したあと、
農場の動物で一番頭がいいのが豚やねん、
それで、豚を中心に平等な決まりとか作るねんけど
いつの間にか支配していく豚の都合がいいように改竄されていくねん。

それはな、他の動物が「アホ」やからやねん。
文字は読めるけど、考えることはちょっと苦手な馬とか
ホンマに1文字も覚えられへん羊とか、
まぁ色々な種類の動物がいるんやけど、
まさか、自分たちと一緒に自由を勝ち取った豚に騙されるとは思ってへんわなぁ。

ええ豚もおってんけど、悪い豚にやられるねん。
怖い犬に襲わせて追放や。
周りの豚は優遇して、悪い豚の味方や ←独裁豚が出来上がっていくんやぁ〜

動物たちが「なんかおかしいんちゃう?」って思っても
ちょっと賢い豚に適当に言いくるめられてしまうねん。

平等な決まりの中に
「4本脚(動物)は良い、2本脚(人間)は悪い」ってスローガンがあるねんけど、
ちょっと豚達に都合が悪ことがあれば、これを言わして、
共通の敵を認識させて都合の悪いことを誤魔化すねん。
特に羊に大声で言わせるねん ←羊は一番「アホ」やからすぐに支配さるんやで。

本当に、考えられへんって言う状態はあかんで、
「1984年」にも同じことが書いてあったけど、
深い思考がでけへんってことが、独裁者の政治を正当化させてしまうねん。

知識がない。
頭が良いとされる人の意見を鵜呑みにする。
大きな声に負ける。
これが、独裁者を作るねん ←気をつけななぁ

頭がいい人は良い人とは限れへん。
周りが「アホ」と分かればそれをいいことに、
自分の都合が良いように仕向けていく。
これにはホンマに、気をつけとかなあかん。

動物たちは言われるがままに、自分たちは幸せになれると思ってるねんけど
実際はどんどん悪い生活になっていくねん。
そこでも、ちょっとは「おかしい?」と思うねんけど、
やっぱり考えられへんねん ←もう致命的や

それと同時に豚は住む場所も、食べ物もどんどん良くなっていくねん。
それで豚はとうとう〇〇になるねん。
〇〇は何か・・・興味ある人は読んでなぁ〜
動物農場は105ページで短いのですぐ読めるでぇ〜。

今の日本の政治と全く同じや、
政治家の都合の悪ことがあっても
なんか言いくるめられてるし、
改竄しまくってるし、
それを悪いとも思ってなさそうやし。

そやけど、農場とは違うことがあるねんで。
ウチらは、学校行っているから文字も読めるし、計算もできるし
色んなことを知ってる。
バカなわけではない。
賢い人も結構たくさんいてるのに←何でや?

何で、日本の政治家は自分勝手なことができるんやろう?
日本人のほとんどは独裁豚の味方豚みたいなんか?
そういう人もおるやろう。
でも、日本人全員か? ←ちゃうやろ!

もう70年以上も前のお話とよく似たことが今も続いているねん。
この話読んだら、
こんなこと間違ってる!
と思うやろうけど、
変わっていないねん ←人間は不思議や

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