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灰皿フィニッシュ

photo>> 私

初めてバイトに入ったのはある火曜日だった

仕事内容は風呂の拭きあげ
湯が張られてた浴槽をスポンジで洗い壁、床などの水気を拭きあげ用のタオルで拭いていく

この日はめちゃくちゃお客さんが多い上にすぐに出ていってた気がする、回転率が高かった
初日なのもあってかすんごい体力的にキツかったのを覚えてるけど、初日がキツかったおかげでそれからは割と楽に感じた

部屋の清掃
ガチガチになったティッシュが散乱
ゴミをゴミ箱に捨てるという当たり前のことが出来ない大人の多さにウンザリした
この頃はまだガチガチになったティッシュに触れることに少し抵抗があったな

バイトを始めて少したった頃個人的に驚くことが起きた
枕元に置いてある灰皿に精液らしきものが出されている
ローションを使った形跡はないし見た目も精液っぽい
灰皿に出すってドユコト????
その灰皿を洗うのもわたしの仕事
これはただのタンパク質タンパク質…と自分に暗示しながら仕事をこなした
きちんと灰皿内に出されてるとまだ助かるがたまに淵から垂れてるときもあり気づかず触ってしまったこともあった
私はこれを灰皿フィニッシュと呼んでいる
しかしこの灰皿フィニッシュ、平成最後の日にキメられたっきり目にしていない
平成の終わりと共に灰皿フィニッシュも滅んだのかもしれない

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