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「喜びのある働くを、共につくる」コミュニティ工場について②

MNH広報の瀬島です。

前回から、東京調布にある株式会社MNHの自社工場「コミュニティ工場」について詳しくお伝えしています。

今回は、コミュニティ工場を立ち上げるに至った背景についてお伝えします。

なぜ「コミュニティ工場」だったのか?

株式会社MNHでは、東京調布のビルの中に創立した工場を「コミュニティ工場」と名付けました。コミュニティが育まれるよう願ってのことです。

工場だったワケとは?

工場を作ったのは、行き場を失った働きづらさを抱えた方々の「就労の場」を作りたかったからです。もちろん、資金面を考えての経営戦略が全くなかったかと言われたら嘘になります。

しかし、コミュニティ工場で働いてくれる人たちの就労のしやすさを考えた結果、工場という形となりました。

工場でなければダメだったのか?

MNHが、就労の場として「工場」を選んだのには理由があります。

コミュニティ工場は、まず最初にスタッフの働きやすさを考えました。その上で、世の中で売れるものを作り、そのモノづくりに関わる人たちが「力を発揮できる方法を考える」という仕組みを作り上げました。

現代は、社会や企業の仕組みが合わず、少しだけ社会からはみ出してしまう方が多いように感じます。自身に見合った就労の場を見つけることができず行き場を失っている方々に対して「救済となる仕組みがあったらいいのでは?」と、MNHでは考えました。

そして、はじまったのがコミュニティ工場です。

工場の良さとは?

工場の良さとは「売れることが保証されている」のであれば、工場で自分が携わったものが必ずお金に変わることです。

たとえば、小売業などだと仕入れた商品が売れ残ることもあります。在庫が残っていることで焦燥感に駆られることもあるでしょう。

それらを回避する仕組みが、工場にはあります。工場は、受注量に応じて製造するので、その労働力は必須です。「自分の作業は役に立っている」と認識しやすいために、労働が達成感に変わりやすいと言えます。また、商品が売れれば売れるほど仕事も増えて行くために、満足感も生じやすいのが特徴です。

工場の在り方「ライン生産」か「バッチ生産」か?

工場と一口にいっても「ライン生産」と「バッチ生産」という2通りの方式があります。一般的に工場と言えば「ライン生産」が主流です。工場をイメージする際もベルトコンベアを使用した流れ作業をイメージする方が多いかもしれません。

しかし、MNHのコミュニティ工場は「バッチ生産」のみを取り入れています。バッチ生産とは、1つの生産品ごとに一定の単位・かたまりをまとめて生産すること。製造の分野によって若干の違いはありますが、個々のペースを保ちながら丁寧に行われる作業です。

「ライン生産」も「バッチ生産」も「その作業がなければ、製品が出来ない」という視点では、どちらも同じです。

ただ、働き方の視点で捉えると大きく異なります。流れてくる作業に対して人が機械に合わせるライン生産に比べて、人に合わせて作業を進めることができるのがバッチ生産です。

コミュニティ工場では、初めからバッチ生産を導入し働き手の自己肯定感をあげることを目指しました。「自分の手作業が商品を作り上げる上で欠かせない」と実感してもらいたいと考えました。

まとめ:コミュニティ工場について

今回は、MNHが
ーー「なぜ、工場を選んだのか」
ーー「なぜ、バッチ生産を選んだのか」

そんなことをお伝えしました。

コミュニティ工場は「喜びのある働くを、共につくる」と大きな理念とともに活動しています。常に、よりよい未来を見つめながら歩んでいます。

次の記事では、バッチ生産についてより詳しくお伝えします。さらに、コミュニティ工場とバッチ生産の相性の良さも紹介します。お楽しみに。



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