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「喜びのある働くを、共につくる」コミュニティ工場について③

MNH広報の瀬島です。

今現在4回に分けて、東京調布にある株式会社MNHの自社工場「コミュニティ工場」について詳しくお伝えしています。

今回は3回目。コミュニティ工場が取り組むバッチ生産についてより詳しくお伝えします。

コミュニティ工場「なぜ、バッチ生産を選んだのはなぜ?」

MNHがバッチ生産を選んだのは、働き手が自分のペースで仕事ができるためです。ライン生産のようにベルトコンベアで次々に仕事が流れてくると、自分が機械に合わせなければなりません。一方、バッチ生産は自分のペースでできる上に、達成感も得やすいです。

もちろん、機械のスピードに合わせられる人はライン生産でも問題がないでしょう。ただ、機械のスピードに合わせられない人にとっては、働くことそのものが心的にも体的にも厳しくなってしまいます。無理を重ねればできるのかもしれません。しかし、無理を重ね続けることで、今度は心も体も機械のようになってしまい、環境に適応できなくなってしまう可能性もでてきます。

もっと知りたい!バッチ生産の良さとは?

バッチ生産は「1日○○個」と目標を決めて作るために、作業のゴールが見えやすいです。ゴールが見えることで、働く側に達成感も生まれます。

ライン生産では、そうはいきません。365日24時間流れるラインの中で作業していると作業者はゴールが見えてきません。終わらない作業の中で「機会に操られている」ようだと感じてしまう人は思いのほか多いのではないでしょうか。何もかもが機械任せになりつつ現代社会の中で、そうした就労状況に思い悩む人も増え続けています。

一方で「自分が機械を自分で操っている」という感覚を覚えやすいのがバッチ生産です。バッチ生産は、自分のペースで仕事ができることやゴールが見えるために達成感を得やすいです。自尊心を下げささせない仕組みが、そこにあります。

「働くにはちょうどいい」コミュニティ工場

コミュニティ工場は小さな工場です。生産性で考えたときに大きな工場には敵いません。人に合わせた生産性を考えたときには、コミュニティ工場の規模感がちょうどいいと考えます。

大きすぎる工場だと、膨大な生産量ゆえに自分が取り扱った製品の行方など知る由もありません。自分が携わった商品が「どこの店に並ぶのか」さえ分からないことも多いでしょう。一方で、コミュニティ工場では規模感からして多量生産は行いません。自分が携わった商品がどこへ行くのか、ある程度分かります。それによって、自分が携わった商品が、店頭に並び誰かの手に取ってもらうことを想像しやすいです。イメージが湧くことで、より一層、自分の作った商品に親しみがわくでしょう。

「やりがい」という視点で捉えると、コミュニティ工場の規模感とバッチ生産は非常に相性が良いです。この2つが組み合わさることで自分の必要性を感じやすいため、作業者の自己肯定感が高まると言えるのではないでしょうか。

まとめ:コミュニティ工場について

今回は、コミュニティ工場とバッチ生産の関係性について詳しくお伝えしました。

コミュニティ工場は「喜びのある働くを、共につくる」と大きな理念とともに活動しています。常に、よりよい未来を見つめながら歩んでいます。

次の記事は、今回の「コミュニティ工場編」最終回です。よりコミュニティ工場の中のことに迫りつつ、工場を運営する中で見えてきたことについてもお伝えします。また、これからコミュニティ工場が目指すコトについてお伝えします。お楽しみに。


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