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#3 出発まであと1日

はじめまして。
モンゴル遊牧スタツア メンバーの法学部1年、青島百花です。

最近、友人にスタツアの話をすると
「大自然でのバカンス、楽しそうだね」
「将来は国際系の仕事に就くの?意識高いね」

こんな言葉をかけられますが、何だかしっくり来ません。

海外経験の乏しい私は、お風呂やトイレがない環境も初めてで、実のところ不安でいっぱいです。海外旅行だ!と手放しにはしゃぐ気にはなれません。
一方で、誰かのために行く訳でもありません。旅を通して何か問題が解決できる訳ではないし、数週間では現地の方々を理解することすらできないでしょう。

モンゴルを知りたい!

私がモンゴルへ行く理由は、もっと知りたい、近くで見てみたいと思うからです。

遊牧民の暮らしについて調べていると、その合理性に感心するばかりです。
自分とは全く違う価値観で、違う暮らし方をしている人々がいると知るだけで、何か一つ広がった気がします。
ただただ面白くて、どこか憧れも抱いていて、彼らの見る世界を体験したいと感じます。
また、進んでいく都市への移住や開発と、彼らはどう折り合いを付けていくのでしょうか。
共感というとおこがましいけれど、彼らが直面する問題についても考えたくなります。

スタツアから帰ってきたら、私は遊牧の価値観を知って人生観が変わっているかもしれません。
ひょっとすると、モンゴルに惹かれて今後も付き合っていくことになるかもしれないし、
異なるコミュニティ間の折り合いの付け方という点で、学びを日本で生かそうとするかもしれません。
そんな出会いにも期待しています。

お世話になる方へ

そんな自分本位の理由で訪れた先で、大勢の方にお世話になります。迷惑をかけることもあるでしょう。

せめて、日本から来た私たちと一緒に過ごしたことがプラスになるように。
子どもたちに、楽しかったと思ってもらえるように。

出発まであと1日を迎えた今、バックパックにお菓子やおもちゃを詰め、
モンゴル語で「ありがとう」「会えて嬉しい」「美味しかった」と言えるよう、メモ帳に書き留めています。

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学生団体S.A.L.とは

国際問題啓発団体を自称しているが、実態として活動の幅はより多岐にわたる。フリーマガジン制作や、ドキュメンタリー制作、インタビュー活動から教育支援活動まで、多様で幅広い活動を行う10プロジェクトからなり、長期休みには、国内外のスタディーツアーを実施している。色々な視点、色々な方法で世界を肌で経験し、自分の世界を広げることができることのできる場所である(寄稿者主観)。



学生団体S.A.L.

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