ベースを弾く-左手探究 2012-08-14
先日、午後リハ、夜ライヴ、翌日はセッションというスケジュールを終えたら、結構疲労し、とくにセッション時は全く以前の弾き方しかできず、左手の親指に力が入ったまま使い方を直すこともできず。左手指の第一関節も曲げるとかすかに痛いような、そんな状態になってしまった。
やっぱり使い方を知っただけではダメ、練習しないと、ということで今月のアレクサンダーレッスンで教わった左手の使い方を復習し、練習することにした。
■指の曲げ方について
まず、手の指の関節はどこにある?ということ。
指の付け根って指の股だと思っていたのだけど、違うのだ。
ためしに手のひら側から見た指の股と同じ位置で指を曲げようとしてみると。。。曲がらないwww。
触ってみると分かるけれど、ここには関節はないのです。実はもうちょい下、指の股より1cm~2cmくらいも手首側にあるのです。動かしながら触ってみるとよくわかる。
図でいくとAの黄色いライン。(図は右手です)ちょうど感情線のあるあたり。曲げると手のひらに皺が寄るところがそうなのです。
今まで手のひらだと思っていたところの上1/3くらいは指だったのだ。
実は手のひらって小っちゃい!そして手の指って長い!
この手の平側の関節の位置から指が曲がると意識して指板を握ってみると非常に長く指が使えて楽なことがわかった。
しかし、これは私が習った(自分なりに理解していた)弦の押さえ方とちょっと違うのだ。肘から第3関節までを曲げずにキープして弾かなければいけないと思っていた。。。のだが、この曲げない動きと、弦を抑えるために指を曲げる動きは、力の方向が相反するのだという。それをやろうとすると関節部分に混乱が生じる。
今までは確かにその手の甲あたりがもやもやした感じ、つまり身体の構造に矛盾することをやれと言っていたわけ。
それをやろうとしてもできるわけがないので、そこが混乱し、緊張する。
あのもやもやはその緊張だったんだな。
新しい指の使い方で弾いてみると、もやもやがなくなりスムーズに動くのがわかる。
■指の間を広げる
指板のポジションに合わせて指を広げる。いつもこれのキープが足りない、開き方が足りないと言われているのだが、新しい指の曲げ方をしていると、思い切り広げられない。一番広がるのは、第三関節をそらせるようににしたとき。これではまた相反する動きになってしまうし弾きづらい。
ここはどうクリアするかと質問したところ、また関節の位置に関する情報をもらった。
手の指の骨は、図のBのラインまである。ここから広げればいいと。
そう聞いて指を広げてみると、今まで動いたことのない手のひらの中のほうが動くような気がして、十分必要なだけ広げられるということがわかったのだ。
関節恐るべし!
あとは、
左手を構えるときにいったん肩を後ろに引いてから腕を前へ持っていくクセをやめる
右手も弦に手を伸ばすときに肩をまず最初に動かしていたのを、指先からリードさせる
などなど今まで受けたベースを弾く際の体の使い方を総動員。
そしてもちろん頭と脊椎の関係性を意識し、自分の身体の協調作用がシステム通りに働くことをお願いする。
つまづくとか、緊張があるなと思うと楽器から手を放し、自分の座っている状態からセットアップしなおして弾きなおす。
と、座って3時間くらい練習してみましたが、肩も凝らなければ指も痛くない。
3時間パソコン打ってるよりも楽だなんて、面白いよねぇ。人間のシステムって。
立奏の時の疲れも解消できるかなぁ。。。
ついでに今まで弾けるようになりたいけど絶対無理、何百時間練習しても無理!と思っていた16分音符のフレーズも、弾ける見通しがでてきた。
こうなると、弾くのが楽しくなるよね。
最近アレクサンダーテクニークが面白くてベースを弾くのがおるすになっていたんだけれど、またしっかり練習しようと思ったのでありました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?