「幸せ」

「幸せ」

 一括りに「幸せ」と言っても、十人十色どころか、万人万色で、多種多様、種々雑多さまざまな「幸せ」があり、これを感じる尺度というのもまた人によって様々である。

 ある人にとって「幸せ」だと感じることというのは、他のある人にとっては至極当然のことで、わざわざ感知するまでもないこと、そういうこともある。

 また自身の「幸せ」を測るモノサシも、この程度では満足出来ない、と日を追う毎に、歳を重ねる毎に長く大きくなっている。
 そのモノサシからすれば取るに足らなくなってしまった小さな出来事が自分の生活には山のようにあるのではないか。

 今の自分のモノサシからすればひと目盛りにも満たないことでも、それが幼い頃ではモノサシで測りきれないほどの「幸せ」だったことがあるのではないか。

大きくなったがために、見逃してしまう小さな「幸せ」を見逃さず測ることの出来る人が
本当の「幸せ」を持っているのだろう。

そう言い聞かせて生きていきたい。
自分のために。

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