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備忘録
「きみがいないことは きみがいることだなぁ」
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2023/03/30(木)、珍しく晴れやかな空とあたたかい春の風に包まれて最後の1日を過ごした。
なんだか寝つきが悪かったようで、落ち着いたフリをしながら 内心ソワソワしているみたい。
せっかく休みをとったのに朝早くに目が覚めて、少し話して二度寝して。わたしは寝ぼけたフリをしてみたけど ちゃんと会話を覚えているよ。
久しぶりに「好きです」と口にした。貴方も「好きだよ」と言った。口にするとやはり愛おしい、益々。近頃、自分の中でどこか自制していたこの気持ちを自由にすることができた。「好き」なんだ。
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離れてしまう前に、何をしようかずっと考えていた。特別なことはできなかった。強いて言うなら、引越しのお手伝いくらい。いつも通りの、穏やかな日常。喫茶店でお昼ご飯を食べて、好きなビリヤードをして、美味しいラーメンを食べた。
毎週やっていたこと だった。日常となっていた日々の生活が、いつもより格別に楽しかった。理由は分からない。なんだか、ただ幸せだった。
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思えば 知り合って5年程経っていた。何となく憧れていた人。愛想笑いが上手で、なかなか化けの皮を剥がせない。近付きたいのに、どこか踏み込めない。大体のことは他人事で、必要以上に干渉しない。でも、実は面倒見が良くて、優しくて、面白い人。
年齢の割に落ち着いていて、一緒にいると安心する。口数は少ないけど、考えていることはいっぱいあるみたい。あと、たまによく喋る。左手の時計をよく触っている。自称ミニマリストで、清潔感がある。服はもう少し持ってほしい。きっと、挑戦していないだけで色んな服が似合う。
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「寂しい。」
「全力で楽しんで、頑張ってきて。」
「また、一緒にあの喫茶店へ行こう。」
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美味しいラーメン、居酒屋、喫茶店を見つけてくれるみたい。いっぱい遊びに行くよ。やっと初めて、外で一緒に飲める日が来るかもしれないね。
わたしももっと地元を開拓して、仕事も頑張って、ここに帰ってきたいと思えるように頑張るよ。いっぱい遊びに来てね。帰りたくなくなっちゃうかもしれないね。
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きっと、貴方が一番寂しいでしょう。この場所で、沢山の素敵な友人に囲まれて過ごしていたのをずっと見てきた。どこへ行っても、きっと大丈夫。上手くやっていける。
手紙に添えることはできませんでした。勇気が無かったから。でも、ずっとずっと大好きです。先輩として、人として、彼氏として。
「頑張れ」
「一緒に頑張ろう」
きっと、明るい未来が春の風と共に祝福してくれる。
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「行ってらっしゃい。」
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