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詩-夏の終わりに恋しくなって

ずっと近くに感じても
あの星よりも 遠くなり

ずっと一緒にいたようで
気づかぬうちに 離れていく

君の香りが微かに残り
蝉の命も風鈴も 
眠るように消えていく

目をつむる度に 当たり前を使い果たして
覚めた時には そこにいない
今さら、手を伸ばしても
影さえ残っていやしない

夏は去ってしまったね。




写真:ちーちゃん


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