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森たまみ
2021年9月13日 15:12
そこは、毎週、舞踏会でも開かれるような、豪華で大きなお屋敷。4歳の私は、なぜだか少し歳の離れた姉と2人きり、そこにいた。私は深い緑のふわふわとしたチュールドレスを、そして姉は滑らかなシルクの白いドレスを身に纏っていた。私は姉の後を追いながらも、たくさんの階段や扉に興味津々。あちらこちらと行こうとするのを、姉は優しく言い聞かせてくれた。そこにある階段はどれも、その時の私の体では、少