こどおじの流儀

今日、昼にラーメン屋に行った。
うまかった。

それはいい。良くなかったのは、母親が昼飯を作っていたことだ。俺はどうしてもラーメンが食べたかったので、決行した。

「ラーメン食べてくるわ」
「あ、そう。はーい」

キッチンのテーブルには昼飯がある。
母親は特に気にしていない様子だったが、気にしているだろうと思った。

が、しかし。

俺は自由を行使したかった。

俺は、ミッドライフクライシス(中年の危機)なのだ。
退屈や、このままでいいのかという不満、不安、焦りがある。

ラーメンを食べて、家に帰った。
特に変わりはない。
だが、母親が何を思っているかは分からない。

晩飯の時間、俺は母親との会話に違和感を覚えた。
なんか違うな、と思った。

どこが違うかと言われたら、どこも違わないも答える。
それはなぜかと言うと、ここで違和感を言語化しても、細かすぎて伝わらないと思うからだ。

晩飯以降、俺は違和感を抱いている。
たぶん母親の自尊心を傷つけたのではないか。
そんな気がする。

ミッドライフクライシスを迎えたこどおじは苦しい。
行動しないとという気持ちがあっても、通常の症状(体力気力の低下、退屈や焦りなど本当に色々)に、実家暮らしであるが故の制限が加えられる。

……めんどくさい。

じゃあ実家を離れるか。
それは大きな決断だ。デメリットやリスクもある。

何かで読んだのだが、ミッドライフクライシスでは現状を大きく変えない方がいいらしい。俺もそう思う。

だから一人暮らしをして気兼ねなくラーメン屋に行くよりも、母親の自尊心を傷つけないようにラーメン屋に行けばいいのだろうか。

分からない。
ていうかめんどくさい。

こんなことを考えないといけないのが、まじでもうめんどくさすぎる。

ラーメン屋くらい好きに行きたいわー。

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#エッセイ


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