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【地方移住Z世代の手記 #1】豊かな時代になぜ私達は不幸になるのか?20代OLが考えてみた

この記事では20代のOLが今までの価値観を疑い、葛藤し、そして3つの実践を通してある程度の幸福の定義の結論に至る過程を書いてます。

20代の私から見た豊かさとは?

今の20代って今のテクノロジーについていけますのギリギリセーフのラインだったと思う。
中学生の時にスマホが発売され、高校ではLINEが基本的な連絡ツール。情報はInstagramやTwitterに溢れていて、YouTubeも面白くなり始めた。マッチングアプリも出てきて、人との関係も無限大。
食べ物も交通手段も趣味も買い物も、大都市に行けば行くほど便利。
なんでも選び放題、知り放題、出会い放題な環境。でもこれは豊かさというよりかは、どちらかというとベース。
豊かさはやっぱり学歴と年収と社会的地位で決まるという認識が強いのではないか。

豊かさの向上による課題とは?

散々書いておいて今更だが、私は学歴や年収と社会的地位が全てだと思ってはいない。
だが、やはり自分の価値観の大部分を占めていることは否めない。今までそのように生きてきて、自分のアイデンティティになりつつある部分を、無理やり頑張って引き剥がそうとしている途中だ。
まさにこれが課題だと思っている。
「世の中金じゃない」と思いたいが、
「でもやっぱり高級車に乗ってみたい」と同時に葛藤する人も多いのではないだろうか。

私たちは気がついている。学歴や年収や社会的地位が私たちを幸せにしてくれないことを。
でも私たちは知らないのだ。それ以外に自分を満たしてくれるものが何なのかを。

今後の豊かな社会を目指すには?

糸口になりそうだと思うことは3つほど見つけたので、ここで共有しようと思う。

  • 歴史を学ぶ

特に人権の概念が生まれる前後の歴史は学び、メタ認知出来ることが多い。例えば、農家出身の人は農家をするのが当たり前で上に行くとか新しいことをするとかそういう世界線は考えていなかった。私たちには数えきれない世界線がある。それは人権を獲得したからだ。その事実を認識したからといって、何かの回答になる訳ではない。しかし、私達がいつから存在意義に悩み始めたか、なぜ私達は理由を求めるか、そして何より私達が「理由のわからない何か」への耐性がすこぶる低いことが分かる。そう考えると私達が何を自分たちが幸せにするか分からない状態はごく当たり前のようにも感じる。

  • 失敗を繰り返してみる

人権宣言を書いたルソーについて、多くの人が偉人のイメージを持っているが、一度彼の自伝を読んでほしい。彼は定職についたことがなく、露出狂で、自分の子供を全員孤児院に送り、いわゆる惨めと言われる人生を送った人だ。そんな人が人権宣言の土台となる文章を、どん底の状態で書いたのだ。
きっとどんな失敗もあなたの何かを作る種になるだろう。失敗は恥ずかしくない。学んで次に活かし、自分へのハードルを下げてみると、以外にも世界は自分を受け入れてくれるかもしれない。

  • 高齢者と交流する

私はどちらかというと高齢者が苦手だった。何を言っているかわからないし、時代錯誤だし、黒飴くれるけど好きじゃないし…。
ただ、1番初めに書いた歴史を学ぶことを始めてから、気がついたことがある。例えば85歳の人と話した時に衝撃だったのが、
「高校に通うために0:00に出発して、わらじのストックを腰に5個ぐらいつけて、片道100km歩いて行った。」という話。
確かに教科書で馬車とか、もんぺ姿の子供とか見たことあったけど、めっちゃリアル!超キツすぎ!とふんぞりかえった。
この経験が、すごく大事だと思う。今は情報がスマホで全部手に入るが、それは情報の仕入れ方として全てにおいて正解ではないと感じる。高齢者と話すと、いかに自分がわかったつもりになっているか思い知らされるのだ。
「舗装されてない道のわらじは足に錘があるようで大変だった」と語る彼は今も1日1万歩歩く病気知らずの方で、自慢もせず、常に好青年みたいな性格だ(ちなみに私の家庭菜園の師匠もしてくれている)。

まとめ

私は今、じわじわと周りの同世代との価値観の差を感じていて、会う頻度も少なくなり、
「私の彼よりあの子の彼の方がボーナス高かったの、まじムカつく!」系の会話に相槌を打てなくなり…
けれども不思議なことに、私は一種の葛藤とセットの幸福も感じている。
"あー、ついこないだまでそっち側だったんだけどなあ"と思いつつ、
"このまま考え続けたい、わからないことに漂っていたい、でも何か見つけたい"の繰り返しの渦の中にいる感じ。
もしかしたら、ただ、同年代と違うことを楽しんでいるだけなのかもしれない。
でもそれでもいい。私は上記3つのことを実践してから、お金を使わなくても楽しめる心の豊かさを手に入れることができた。
20代、もっともっと悩んで漂っていこうぜ。

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