水道水が飲める街 in Namibia
アフリカの水 と聞くとどんな印象があるだろうか。
衛生環境が良くない。十分に使えない。そんな印象があるのでないか。実際に私もそうだった。
ナミビアに来て驚いたことの1つに、「水道水が飲める国」だということだ。実際に調べてみると、
まぁ飲めるとは言われても自己責任なので、基本飲み水はスーパーで買うようにしていた。別のアフリカ諸国の人から「水道の色が茶色かった」と聞いていたのだが、そういったことは4ヶ月住んでいて一度もない。いつも透明できれいなので、洗濯や皿洗い、シャワーなどの生活していく上での必要な水には困らないし、安心して使うことができている。
ただ、一度首都のホテルでレモン水が出されたことがあったのだが、飲んでみるといかにも水道水って感じの味や臭いで全然美味しくなく、飲めなかった。
そこからも水道水を飲むことはなく、買った水を飲むようにしていた。
しかし、オマルルに引っ越してから、同僚たちに「オマルルは水が美味しいで有名なんだよ」と教えてもらうことがあったが、オマルルの人たちは「オマルルはきれい」「静かで平和」と自画自賛する人が多いので、それと同じ感覚で聞いていた。
ある日水筒を忘れた日があり、そんな日に限って、年に一度か数回の炎天下の中ゴミ拾いをする活動を行うことになった。(次の日だったのが、当日になって前倒しされた)終わってから、喉がカラカラだった。
帰りのタクシーを待っている間話していた同僚に、「水道水飲めばいいじゃん。飲みたくないの?」と聞かれ、最初は渋っていた。でも、あまりにもタクシーが来ないので(アフリカあるある)、「この際飲んでみようか。お腹は強い方だし、不味かったりお腹下したりしたら、次から飲まなかったらいいし。」という考えに至り、水道へ向かった。
実際に飲んでみると、これまで警戒しすぎていたんだなと思うくらい、普通に飲めた。以前首都で感じた、水道水っぽい味や臭いは全くせず、むしろ美味しく感じた。(究極に喉が渇いていたからそう感じただけかも?笑)
とにかく驚いた1日だった。
もう1つ驚いたことがある。それはオマルルの水が売られていることだ。同僚に教えてもらい、半信半疑でスーパーについてくと、「Product of Namibia」「OMARURU BEVERAGES」と書いてあった。
味は、日本人でも美味しいという人もいれば、苦手という人もいるので、一概に美味しい!とは言えないが、現地の人たちが水に誇りを持っているのがわかった気がした。
ちなみに、いろいろなジュースも同じ会社で作られていた。
これからも、固定概念を払拭されるいろいろな出来事が起こると思うと、楽しみである。
ただ、世界にはまだまだ安全な飲み水を飲めずに、亡くなってしまう人たちもいる。みんなが安心して、きれいな水が飲める世の中になってほしい。
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