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「Day to Day」連続感想まとめその3 4月21日〜4月30日

講談社の「Day to Day」連載企画の毎日連続感想ツイートまとめ、4月21日〜4月30日分の第3タームをお届けする。
基本的にツイートそのもののコピペだが、一部表現など修正したとこもある。

4月21日 似鳥鶏
テレビ電話で育児話をする城戸君から、5ヶ月の赤ちゃんがなぜ泣くのか分からない、と相談を受けて…….父親にありがちな苦労話から、思わぬ展開へ。この分量でもしっかり驚かせてくれます。

4月22日 黒澤いづみ
よいふうふの日の結婚記念日。だが特に何かするわけでもない。この非日常から「日常」は戻ってくるのか……世間も、そしてわが家も。現状を「欺瞞の狭い箱庭」などと評した文章にも唸ります。

4月23日 長岡弘樹
この日、東京で行われる予定だった日本推理作家協会賞の選考会が延期になり、山形の実家で奥さんのマスク作りを手伝わされている。中学の授業以来の手縫いに四苦八苦するが……前半の話に絡めたオチが効いています。

4月24日 恩田陸
映画「シャイニング」と、その映画を深読みした映画「ROOM237」についての考察。見返すたびに自分が反応する箇所、意味が異なる。果たしてこの春の現実は後から意味を見出せるのか? 映画同様、ホラーな感覚に陥ります。

4月25日 我孫子武丸
ただの軽い喉風邪だろうが「アレ」かも知れないと自宅隔離をしていた夫が冷たくなっていた。妻が取った行動は……ラストに鳥肌が立つが、本当に悪いのは誰なのか、世間に、TVに、そして国に問いかけているようです。

4月26日 春原いずみ
救命救急センターに勤める神城は帰宅すると風呂へ直行する。筧は料理を用意し、いつも通りに迎える。医療の最前線で奔走する二人の、つかの間の休息。ホワイトハート「恋する救急救命医」シリーズのBLカップルです。

4月27日 秋川滝美
仕事を終えたばかりの高橋伝治(『幸腹な百貨店』シリーズ)に同期の高島達也から電話が。お互い在宅ワーク中の近況報告を。もう少しの辛抱なのだ……誰もが持つ想いを代弁しています。

4月28日 田中芳樹
小学生の時に見た前回の東京オリンピックで最も印象に残った「閉会式」の思い出。国威発揚感がある今回の五輪には興味はないが、その国威発揚をコロナ収束に向けて欲しい……「草の根ファシズム」は私も怖いです。

4月29日 貫井徳郎
時は2070年代。フリマで買ったランプから「願いを叶える」と魔神が現れた。Aを殺したいが殺人は不可と言われ、Aの祖父を自ら殺しに平成16年へタイムスリップしたが……あれ、今日との関連性は?と思ったところに罠がありました。

4月30日 湊かなえ
『リバース』の番外編。あの事件の関係者へコーヒー豆の配送を手配する深瀬。かつて付き合っていた美穂子には……それぞれの近況と、深瀬の想いも伝わってきます。


では、また。

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