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全国でバカ売れ中!日向坂文庫の売上ベスト10を調べてみた

「日向坂文庫」が売れている。
とにかく本当に、めちゃくちゃ売れているのだ。
これは自分の店の写真だが、

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これは展開直後の写真。これがわずか3日後には

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こんな感じになり、さらにその翌日、

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こんな状態にまでなってしまった。

この「表紙カバーを坂道グループメンバーが飾る」のは今回が初めてではない。
かつて「乃木坂文庫」という企画で、同じようにメンバー写真のフルカバーものが、講談社文庫と光文社文庫の二度あった。今回も光文社文庫だ。

そういえばもっと前には、AKB48のメンバーが、これはカバーではなく、オビにそれぞれメンバー写真が入ったこともあった。集英社文庫が「ナツイチ」の企画として、全メンバーに感想文を書かせたのだ。
男性アイドルでは、角川文庫がSEVENTEENのメンバー写真フルカバー版を出したことがあった

そんな、過去の企画でもそれぞれによく売れていた記憶があるのだが、今回の「日向坂文庫」はその比ではなかった。想定外の反響である。
これが自店だけの現象なら、まあ近くにディープなファンがいるんだろうな、くらいで終わるのだが、どうやら全国的にめちゃくちゃ売れているらしい。

こういう企画ものでは、作品のタイトルや作家で売れるのではなく、基本的に「表紙のメンバー」で売れるものである。いや、もちろん、読みやすそうな作家さんの作品であればなお売れることになると思うのだが、それよりはまずメンバーだと思われる。
こういう売り方には恐らく批判的な意見もあろうと思う。表紙替えるだけで内容関係なしに売るなんて、ということだ。私もかつて、ダブルカバー問題をこのnoteで採り上げたことがある。
が、この種の企画には、実は賛成派だ。普段本を読まない人が、「推しメンが表紙を飾っている」というだけでその本を買って読み、その作品や作家の魅力に気づき、他の本も読むようになるなら、素晴らしいことではなかろうか、と。

さてここで、今日(2/8)時点での、日販集計による全国の「文庫週間ベスト」データを元に、どの作品が売れているか、言い換えれば「どのメンバーが売れているか」、ちょっと調べてみた。

「日向坂文庫」は全部で22点。
これは全国の書店には「フェア」として入荷しており、入荷冊数には作品(=メンバー)によって若干差が付けられている。当然、その数の差も売上には影響していると思われるが、今回そこは無視して、単純に文庫ベストから「日向坂文庫」作品を拾い上げる形でチェックした。
ガチで全22作品の順位を紹介するのはちょっと気が引けるので、ベスト10のみ紹介する。

1. 小坂菜緒(誉田哲也『世界でいちばん長い写真』)
2. 金村美玖(赤川次郎『三毛猫ホームズの証言台』)
3. 加藤史帆(宮部みゆき『刑事の子』)
4. 齋藤京子(坂木司『アンと青春』)
5. 河田陽菜(相沢沙呼『ココロ・ファインダ』)
6. 宮田愛萌(門井慶喜『おさがしの本は』)
7. 東村芽依(藤岡陽子『晴れたらいいね』)
8. 松田好花(福田和代『群青のカノン』)
9. 佐々木美玲(あさのあつこ『一年四組の窓から』)
10. 丹生明里(矢崎在美『ぶたぶた図書館』)

いかがだろう、みなさんの推しメンは入っていただろうか。
特に上位作品は、文庫の新刊・話題書と競うくらいの順位で推移している。本当に驚くしかない。


ところで私はHKT48&STU48推しだが、申し訳ないことに坂道グループには全く疎いので、どのメンバーが人気かとか、そういうのが全く分からない。どうもすみませんでした。

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