出産レポート③〜悶絶の初(ファースト)お便所編〜
見慣れない天井が、満身創痍の私を見下ろしている。
浮腫んだ顔はバターを塗りたくったかのように皮脂でテカテカで、アンパンマンさながらのどでかいハイライトが、両頬と鼻の先で光っている。浮腫んでいるのに何故かげっそりとして見えるのは、目の下にこびりついたクマのせいだろうか。ちらりと目に入った鏡に映る自分の姿は想像以上にひどい有様で、ここが個室であることが私に残された僅かな女心を守ってくれている。
いただいたお気持ちはたのしそうなことに遣わせていただきます