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アラサー集まれ!カラオケで爆上がりする平成の名曲3選



みなさんはカラオケはお好きだろうか。

私は3度の飯に匹敵するほど大好きだ。
そもそも1番のストレス発散法が「大声を出す」事である私にとって、カラオケは合法的にでかい声が出せる場所として非常に重宝している。山を越え谷を越え、時には天をも突き抜ける私の並外れた声のでかさは、日常生活おいてはピンポンの無い飲食店で店員さんを呼ぶ時しか役に立たない。

喉が、肺が、でかい声を出したいと叫びたがっている。今は感染症感染への懸念から控えているが、またいつの日が思い切り大きな声を出して歌いたい。平和な日々を取り戻したその時のために、平成生まれゆとり教育育ち、ポケモン好きな奴はだいたい友達のアラサーの私が、カラオケで盛り上がる&踊れる&歌いやすい一押しの曲を皆様にシェアしたいと思う。

まずは喉と体を慣らそう。


①【 YATTA! 】
歌 / はっぱ隊

この曲名を目にしたアラサーは今、興奮のあまり両の手を拳に握りしめていることと思うが如何だろうか。
この歌はフジテレビの大人気番組「笑う犬の冒険」から生まれた大ヒットソングである。
裸の男たちが股間に青々とした大きな葉を1枚貼り付け、リズムに合わせて軽快なステップを踏みながら踊るという平成の混沌を体現したかのような一曲だ。

この説明を見た現代のちびっ子たちは「どうかしてる」と思った事だろうが、それに関しては私も全く同意見だ。しかし平成とは、その「どうかしてる」が最高に輝いていた時代だったのだ。
裸で股間に葉っぱを付けた男たちが清々しい笑顔で歌い上げる“YATTA!(ヤッター!)”の数々は、大学合格や社長就任などスペシャルな事から、9時間睡眠など些細なことまで多種多様。しかしその根底には「今こうして生きていることこそが真の幸せである」というメッセージがあり、くよくよしてる自分を圧倒的HAPPYで殴ってくれる、そんな曲なのだ。

サビのYATTA!を連呼する所はその場にいる全員が踊り出す事だろう。葉っぱ一枚で踊るのがこの曲の作法だが、作法よりも法律を守ろう。
たとえ葉っぱがなくとも、この曲を歌いさえすればその場にいる全員にカラオケで盛り上がる発破をかけることはできるはずだ。


②【マツケンサンバII】
歌 / 松平健

時代劇の大スター松平健が、黄金に輝くスパンコールが散りばめられた豪華絢爛な着物に身を包み、腰をくねらせサンバを踊るという一度見たら忘れられない衝撃的な一曲である。

私はくだらなくて楽しい気持ちになれる曲が大好きだ。この言葉は最大の褒め言葉としてこの曲に贈らせていただきたい。

歌と踊りが渾然一体となり、陽の気持ちがその場を包む。歌詞も単純なのがいい。アラサーでこの曲を聞いたことのない人はほぼいないと思うが、初耳の人が聞いてもすぐにサビを歌えるようになるだろう。ワンフレーズでもいい、とにかくこのフェスティバルは参加する事に意義があるのだ。
問題を一つ挙げるとするならばこの曲はイントロと間奏が馬鹿みたいに長い。それ故間が持たないと敬遠する人も少なくないだろう。そんな人は是非JOYSOUNDで本人映像を選択しよう。なんとも言えない構成の映像とマツケンの眩しい笑顔がその場を南国に、皆を釘付けにすることだろう。

何?JOYSOUNDよりもDAMがいい?
そんな欲張りわがままさんはもう自らをマツケンだと思って歌い踊ろう。馬鹿長いイントロや間奏も自分をアピールする為の独壇場にしてしまえばいい。ピッチャーに入った飲み物を観客に注いで回るもよし、一人ひとりと乾杯するもよし、手を振り握手するもよし、だ。
その場で上様になれるのは、この曲を入れたあなたしかいないのだから。


③【あ・い・うー】
歌 / WA・WON ,ひまわりキッズ
体操 / 佐藤弘道

過去に執筆した「ひろみちおにいさんといっしょ」というエッセイでも紹介したが、ここでも外せない名ナンバー「あ・い・うー」で楽しかったひとときを締めくくろう。この曲はアラサーたちが本能のまま踊ってしまうことでお馴染みのおかあさんといっしょの体操のうたである。初恋がひろみちおにいさんと忍たま乱太郎の土井先生だったのは私だけではないはずだ。
先述したエッセイ内では「合コンの1発目に勇気を出して入れよう」と書いたが、気心知れた友達となら最後の方がいいだろう。終わりを楽しい気持ちのまま迎えるのにふさわしい。

この曲の利点としてコール&レスポンスが満載であること、体を思い切り動かせることが挙げられるが、中でも1番大切なのは“童心に帰ることができる”点だろう。

気がつけば生まれ育った平成も終わり、令和という新しい時代を迎えた。我々も大人になり、責任のある仕事に就いたり親になったりと、環境が目まぐるしく変化したことと思う。
そんな今の自分を忘れて、ほんの一瞬でもいいから一緒に童心に帰ろう。どんなに大人になっても、楽しかったねと思い出す曲は同じなはずだ。

果たして、あの時屈託のない笑顔で「いいないいな、なれたらいいな」と歌ったように、なりたい自分になれただろうか。
もうなれたという人も、まだ途中だという人も、なりたい自分がわからない人もいていいのだ。
「こんなに大きくなっちゃった」
「こんなに自由になっちゃった」
はちゃめちゃに元気で明るいこの曲は、大人になった私たちにさえ、まだまだこれからだという希望を与えてくれる。





皆さんのお気に入りの一曲はあっただろうか。
あくまでもアラサーの私が勧めるお気に入りの選曲だったが、他にも盛り上がる曲があれば是非ともご教授願いたい。

「マスク着けてじゃないと出かけられないような時代があったよね」
そう笑い合いながら安心してカラオケに行ける日々が戻ってくることを、私は家でシャモジを握って尻を振りながら楽しみに待っている。

いただいたお気持ちはたのしそうなことに遣わせていただきます