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【マネフォの人々】User Focusなアプリ開発のために「越境」し続けたい|須田 雅之

マネーフォワードで働く人を人事が紹介していく「マネフォの人々」。
今回は、「マネーフォワード クラウド確定申告」のモバイルアプリ開発チームのエンジニアである須田さんに、人事本部の村田が話を聞きました。

なんでもできるエンジニアを目指すためにさまざまな「越境」にチャレンジしてきたという須田さん。その裏側にはUser Focusなアプリ開発への思いがありました。

プロフィール
須田雅之さん 2019年入社。
新卒では企画職としてキャリアをスタートしたものの、大学時代のアルバイトで経験したプログラミングのやりがいや楽しさが忘れられず、メディア系大手Webベンチャーにフロントエンドエンジニアとして転職。
WebフロントエンドからiOS/Androidアプリ開発まで担当領域を広げつつ4年半ほど勤めたのち、個人向け動画サービス事業を行うベンチャーに移り、開発責任者・プロジェクトマネージャーとして3年ほど従事。その後マネーフォワードに入社。
マネーフォワード入社後は、一貫して「マネーフォワード クラウド確定申告」の開発に携わっている。現在の主な担当技術領域はサーバーサイド(Ruby on Rails)とAndroid。

全ては「PCが苦手」から始まった

ーーまずは須田さんのこれまでのキャリアについてお聞きしたいと思います!須田さんは学生時代からプログラミングや開発をしていたのですか?

須田:僕、大学に入学するまで全くPCが使えなかったんです。学部も文系でした。

ーーそうなんですか?!全然知りませんでした。

須田:はい。でもPCが使えるようになりたいなと思って、PCを使うようなアルバイトを探して。当時はいわゆるSEO対策のためのWebサイトを作るような仕事が多くあったので、そこでWebサイト制作をしながら、インターネットやWebサービスに関する知識や技術を身に付けていきました。その後も職場を変えながら、フィーチャーフォン向けのflashを作ったり...色々なことをしてましたね。

ーー職業としてエンジニアを意識し始めたのはいつ頃だったんですか?

須田:実は、新卒の時は技術職ではなく企画職で就職しました。新卒の時は、エンジニア職に対してハードワークなイメージがあって、魅力を感じていなかったんですよね。でも、企画職として実際に仕事をするなかで、プロジェクトを管理する立場でモノづくりをするよりは、昔のようにひたすらPCに向かって自らの手で作り上げていくモノづくりの方が向いているなと思ったんです。なので、2年くらい企画職として仕事をしたあと、エンジニアとして転職しました。

ーーそうだったんですね!そこからはずっとモバイルアプリを開発していたのですか?

須田:最初はフロントエンドエンジニアとして就職して、スマホ向けwebコミュニティーサービスや、ソーシャルゲームの開発をしていました。当時、スマホ向けのフロントエンド技術が盛り上がっていた時期で、アルバイト時代の経験を活かして入りやすかったんです。
でも、2013,4年頃から、Webブラウザベースのアプリよりもネイティブアプリのほうがユーザー数が伸び始めていて。この先エンジニアとして生き残るために、ネイティブアプリの開発もできるようになっていこうと考えて、iOSやAndroidアプリの開発にもチャレンジしていきました。

アプリエンジニアとして磨いた技術とキャリア

ーー技術力を高めるために取り組んでいたことはありますか?

須田:Androidアプリを作り始めて2年くらい経った頃、OSS開発※にもチャレンジし始めました。1000人以上から評価をいただけている技術もあり、そこそこ手応えを感じています。実際に、僕のOSSプロジェクトを採用いただいている商用アプリもあります。

※OSS:オープンソースソフトウェア。利用者の目的を問わず使用などができるソフトウェアの総称。

※須田さんの作ってきたOSSプロジェクト:https://github.com/MasayukiSuda

ーーそうなんですか!!凄い!!

須田:ニューヨークに本社があるVimeo社のサービスなどにも採用されているのですが、自分の作ったOSSプロジェクトが世界中で使われていると考えると、とても面白いですよね。

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ーー技術に関して、仕事以外での自己研鑽も重ねてこられたんですね。仕事ではどういう開発に携わっていたんですか?

須田:しばらく同じ会社で同じアプリの開発をしていましたが、そのサービスが終了することになったのをきっかけに、個人向けの動画サービスをもつ別の会社に移りました。同じ会社で違うサービスに関わる道もありましたが、動画系のサービスって技術的に面白くて、もっと深くやりたいなと思ったので、外に出ることを選びました。

移った先は100~200人くらいの規模の会社だったんですが、エンジニアは10人くらいしかいませんでした。入社から半年後くらいに開発責任者の立場になったのですが、社長から直接要件や依頼がとんでくるような環境で、自ら開発もするしプロダクトオーナーもチームマネジメントもするしという、結構ハードな日々でしたね。

ーー社長と密にコミュニケーションを取りながら開発を進めていく環境は刺激的ですね。大変ながら、得るものも大きかったのでしょうか?

須田:元々やりたいと思っていた、動画サービスに関する技術的な深掘りができたのは良かったです。あとは、社長と直接やりとりするなかで、そのサービスが事業に必要なければ自分たちエンジニアはコードが書けない、まずは事業の成功が第一である、ということを身にしみて感じました。

なぜマネーフォワードを選んだのか

ーーそこまではずっと個人向けのサービスに関わってきていますが、その後マネーフォワードで法人向けのサービス開発に関わることになった経緯を教えてください。

須田:次に行く会社は、iOSやAndroidアプリを軸に、別の技術領域にも挑戦できるような環境を選ぼうと考えていました。
転職活動を始めるずっと前に、先ほど話したOSSをきっかけにマネーフォワードから声をかけられて話を聞きにいったことがあったんですが、その時から興味を持っていたので、あらためて連絡を取り再度面談をさせてもらいました。
当時は丁度「マネーフォワード クラウド確定申告」のモバイルアプリ開発チームの立ち上げをするタイミングだったんですよね。そこではiOS/Androidを中心にサーバーサイドも広くやるチームにすると聞き、まさにやりたいことのイメージにぴったりだと感じました。

ーーチャレンジできる技術領域の観点で魅力を感じたんですね。実際に入社してみて、やりたいことは実現できていますか?

須田:はい。入って早々、サーバーサイド開発が主な業務になりました。むしろiOSやAndroidよりも圧倒的にサーバーサイド開発をやっていることが多かったです(笑)。今はサーバーサイドもAndroidもやる感じですね。

ーーそうだったんですね...!最初キャッチアップが大変だったのではないでしょうか。

須田:前職でほんの少しだけサーバーサイド開発はかじっていたものの、やはり分からないことは多かったです。でも他のサービスの開発チームのみなさんが色々と優しく親切に教えてくれて、成長実感を得まくる日々でした。「給料貰いながらこんなにも勉強させてもらっていいのだろうか?!」と思ったくらいです(笑)。

良いサービスづくりのために技術領域を「越境」する

ーーエンジニアのキャリアとして、特定の技術領域をとことん極めるぞというタイプの方と、領域横断的に技術力を高めるぞというタイプの方がいると思いますが、須田さんはやはり後者ですか?

須田:そうですね。僕は領域横断的に「越境」して技術を磨いていきたいと思っています。

ーー前回のインタビュー「【マネフォの人々】モバイルアプリ開発チームのリーダーたちにキャリアやチームについてきいてみた」編でも、「クラウド確定申告」のモバイルアプリチームの特徴が「越境」であるというお話がありました。当社に魅力を感じたのもそこがポイントだったということですが、須田さんはなぜ「越境」を意識しているのでしょうか?

須田:昔の職場に、幅広い技術領域に精通していて、なんでもできるエンジニアの方がいました。その人の下す判断はいつでもめちゃめちゃ的確なんです。そして、そういう人が1人でもいるサービスは、いないサービスと比べると圧倒的に質が高い。それを目の当たりにして、純粋に「俺もこういう人になりたい」と思ったのがきっかけです。

ーー技術レベルの高さだけでなく、その先に提供できるものの質の違いも感じたんですね。

須田:一つのサービスを作るために、本来、ユーザーに価値を届けるところから逆算して考えていく必要があると思います。チームメンバーが、各々の特定の技術領域のことしかわからない状態よりも、幅広い技術理解を持っていれば、議論の質が高まって、問題解決の幅も広がり、結果的に事業の成功確度も上がる。そしてユーザーに本質的な価値を届けていくことが実現できるんじゃないかなと考えています。

ーー当社Valueの1つ「User Focus」に通ずる考え方ですね。ほかに「越境」していくことの良さはありますか?

須田:成長限界を突破していけること、でしょうか。以前、当社CTOの中出さんが社内公募制度「MFチャレンジシステム」の話題のなかで、「2年くらい同じところにいると成長スピードが止まっちゃうから、どんどん新しいことにチャレンジしていってほしい」という話をしていたことがあるんですが、僕もまさにその通りだと考えています。新しいことに挑戦すると、極めること・極めなきゃいけないことがどんどん増える。成長限界を迎えずにどんどん成長していくことができると思います。

ちなみに、僕が一番最初にマネーフォワードに接触した時、中出さんとも面談をしたのですが、中出さんも越境を良しとするタイプの方で、そのスタンスに共感できたのも「マネフォ、いいな」と思ったポイントの一つでした。

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(東京本社の会議室名にもなっている「日本の紙幣に描かれた人物」のステッカーをPCに貼っている須田さん)

「個人向けアプリ」と「法人向けアプリ」を越境してみて

ーーここからはマネーフォワードでやっていることや、今後についての話を聞いていきたいと思います。
これまでのキャリアでは個人向けサービスに関わることがほとんどでしたが、マネーフォワードで法人向けサービスの開発をしてみて、開発方法などで両者の違いを感じることはありますか?

須田:個人的には、ユーザーのニーズを満たすためのアプローチ方法が違うかなと思います。昔開発していた個人向けの動画サービスでは、広告を投下してユーザーの母数を増やしてそこから数字を見て...という、仮想ユーザーを置いたうえで、数字をもとにその実態を探っていくという謎解きのようなアプローチが多かったです。
それに対して法人向けは、既に「目の前」にお客さんがいます。だから、ダイレクトに意見や問合せをいただけて、それをベースに開発を進めていくイメージです。ユーザーの解像度が凄く高いですね。

ーーなるほど!それは結構大きな違いですね。

須田:ただ、法人向けサービスも結局使うのは人間なので、個人向けも法人向けも、1ユーザーを想定して作るという点はあまり変わらないんじゃないかなとは思っています
特に、僕が担当している「クラウド確定申告」は、基本的には個人事業主の方向けのサービスなので、対象ユーザーという意味では、個人向けサービスと共通する部分も多いですね。

最近感じた開発と育成のやりがい

ーー確定申告アプリについては、今年頭(※2020年)のフルリニューアル後、引き続き新規機能開発を進めているかと思いますが、最近やりがいを感じたエピソードはありますか?

須田:近いうちに大き目な新機能のリリースを予定しているんですが、新しい技術を用いていて、かつユーザーの利便性も大きく高めていただけるような機能になる見込みです。プロダクトの質も上がるし技術的にも面白い、というのは特にやりがいを感じますね

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ーーまさにマネーフォワードのValueである「User Focus」と「Technology Driven」を体現するような機能なんですね。楽しみです!

須田:個人的なところでは、引き続きサーバーサイド領域の成長をまだまだ感じられるのも楽しいですね。あと、チームの観点で行くと、19新卒2人の圧倒的な成長を日々感じているのも個人的にホットです。

ーー今年のiOSDCで19新卒の柵木さんが登壇しましたね。若手エンジニアの成長をサポートするにあたって意識していることはありますか?

須田:とにかく任せる、ということでしょうか。任せて、「やれるやれる!!」と鼓舞して(笑)、やってみてもらう。勿論そのまま放置ではなくきちんとサポートしますが、まずはチャレンジしてもらうことを意識しています。

ーー1から10まで指示するのではなく、まずは「任せる」を大切にしているんですね。

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マネフォのエンジニアとしての野望

ーー最後の質問になりますが、これからマネーフォワードでやっていきたいことはありますか?

須田:直近だと、今のサービスのサーバーサイド領域で大きい開発がまだいくつかあるのでそれをやりたいのと、AI領域も興味がありますね。領収書とったら仕訳まで勝手にやってくれるみたいな機能を、モバイルアプリに実装していきたいななんて考えています。

ーーちなみに、今後「クラウド確定申告」以外でやりたいサービスはありますか?

須田:個人的に、ゆくゆくは「マネーフォワード クラウド」全体のモバイルアプリをもっと増やしていきたいなと考えています。今はまだ会計領域だけなので、人事労務領域のほうにも手を広げて勢力を拡大していきたいですね。
そしてその時には「サーバーサイドもiOS/Androidも俺に任せろ!」と言える自分になっていたいなと思います。

ーー「幅広い技術領域に精通していて、なんでもできるエンジニア」としてのご活躍を楽しみにしています!!

あとがき

【マネフォの人々】モバイルアプリ開発チームのリーダーたちにキャリアやチームについてきいてみた」編のインタビューで、チームでは「お笑いを重視している」と話してくれた須田さん。今回のインタビュー中もユーモアを交えつつ、楽しい雰囲気で色々話をしてくれました。

エンジニアとして成長を楽しみ、良いサービスを作るために越境を重ねて技術的に成長し続けていきたいという思いが、まさに「User Focus」も「Technology Driven」(そしてマネーフォワードのCultureの一つである「Fun」も!)を体現しているな、とあらためて感じました。

ちなみに須田さんはマネーフォワード屈指の田町Loverで、インタビュー後は田町エリアのおすすめのお店を教えてくれました。面談などでお話する機会があれば、ぜひおすすめお店情報を聞いてみてください!

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(写真撮影中、終始全力で笑顔を見せてくれる須田さん)

須田さんが所属する「マネーフォワード クラウド確定申告」のモバイルアプリ開発チームのほかにも、iOS/Androidエンジニアを募集しているサービスチームがありますので、興味をお持ちいただいた方はぜひお気軽にお問い合わせください。


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