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【マネフォの人々】新米UI/UXデザイナーとしてチャレンジし続けた1年を振り返る|片倉 敦也

マネーフォワードで働く人を人事が紹介していく「マネフォの人々」。
今回は、法人向け新規プロダクトのメインデザイナーを務める片倉さんに話を聞きました!
2020年に新卒入社し、現在は2021年中にリリース予定の新規プロダクトのUI/UXデザインを担当している片倉さん。コロナ禍のなかで迎えた入社から今まで、どのようなチャレンジをしてきたのかを振り返ってもらいました。

プロフィール

片倉 敦也さん 2020年新卒入社。
大学時代は芝浦工業大学デザイン工学部プロダクトデザイン領域に所属し、デザインを幅広く学んだのち、UXデザインの研究室で人間中心設計やWebアプリケーションのデザインについて学んだ。
マネーフォワード内定後、インターンとして数か月「マネーフォワード クラウド会計」のプロモーション素材のデザイン等を経験。
正社員入社後はマネーフォワードビジネスカンパニー デザイン部 経理財務グループに所属し、「マネーフォワード クラウドStore」のサービスサイトデザイン等を経て、現在は法人向け新規プロダクトのメインデザイナーとして、UI/UXデザインを担当している。
自宅の作業用デスクのDIYのクオリティが高く社内でちょっと話題に。

新規プロダクトデザインへの挑戦の道のり

ー片倉さんは、どのようにして現在のプロダクトに関わることになったんですか?

片倉:もともとは経理財務領域の既存プロダクトのUI/UXデザインを担当する予定でした。ですが、6月くらいの段階で、同じ領域で開発を始めたばかりの新規プロダクトを担当してほしいという話をいただいて。
当時、現CDO(チーフ・デザイン・オフィサー)のセルジオさんがそのプロダクトを担当していたので、最初は一緒にプロジェクトに入りつつ、ゆくゆくはセルジオさんの役割を引き継いでメインデザイナーになってほしいという期待値があるということも一緒に聞きました

ー短期間でかなり状況の変化がありましたね。入社2ヶ月で、新規プロダクトのメインデザイナーを目指してくれと言われた時、どう感じましたか?

片倉:ワクワク感が強かったですね。プロダクトのUI/UXデザインをメインで担うことの凄さがまだイメージできていなかったということもあり、あまりプレッシャーには感じていなかったです。

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ー新しいチャレンジへの前向きさが片倉さんらしいです。実際に新規プロダクトに関わってみて、大変だったことはありますか?

片倉:ドメイン知識のキャッチアップが凄く大変でした。会計の勉強は少し始めていたのですが、新規プロダクトはそれに更に上乗せで別の知識が必要だったんです。最初の頃は、ユーザーインタビューの同席等を通じてなんとか大枠は掴みながらも、専門用語についていけず苦労しました。更に、既に開発サイクルはスタートしていたので、そこでデザイナー職としての価値も発揮しなきゃいけない、という状況でもありました

ー新卒デザイナーとしては、ドメイン知識だけじゃなく、そもそもデザインスキルも身に着けていかなくてはならない段階ですよね。

片倉:はい。どういう割合でドメイン知識とデザインの勉強をしていけばいいのかは結構悩み、同じチームの先輩方によく相談しました。
「デザイナーという専門職である以上、勿論ドメイン知識があるに越したことはないものの、例えばカスタマーサポートチームに入って活躍できるレベルを目指すのではなく、デザインスキルを身に着けていくことを優先した方がいいのではないか」というアドバイスをいただきながら、自分のやり方を固めていきました。

ー最終的には、どのようなキャッチアップ方法に落ち着いたんですか?

片倉:デザインスキルとドメイン知識だと、9:1くらいでキャッチアップしてきたと思います。
プロダクトのデザインを固めるうえでどのドメイン知識が必要になるのかは、デザインする段階になって初めてわかります。だから、最初に一気に体系立てて学ぼうとするのではなく、デザインを進めるために必要な知識を、各段階で都度集中的に入れていく方法を選びました。時間はかかるものの、このやり方をとって良かったなと思います。

意外と困りごとが少なかったリモートワーク

ー入社時からリモートがメインの働き方をしてきて、チームメンバーと関係性を作ったりコミュニケーションを取ったりするなかで苦労したこともあったのではないでしょうか。

片倉:確かに聞きたいことをすぐには聞きづらいとか、雑談から周辺知識を得る機会が少ないというのはあると思います。
一方で、デザイン業務自体についてはむしろメリットも感じていて、例えばレビューをしてもらう時、オフラインで一つの画面を2人で見ながらやるよりも、オンラインでそれぞれが自分の画面で同じデータを作業する方が進めやすさがあります。
週次で2,3回はチームミーティングがあるのと、僕の場合は先輩社員に毎朝30分デザインレビューの時間をもらい、そこで聞きたいことはできるだけ確認しきるよう準備して臨んでいたので、意外とコミュニケーションで困り事は少なかったように思います。
ただ、僕たちは「出社が前提である働き方」をあまり知らないので良し悪しが分からない、というのが正しいかもしれません。

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ーちなみにデザイン業務に関してだと、例えばユーザーインタビューは対面とリモートで結構違いが出そうなイメージですが、いかがでしょう。

片倉:プロダクトの性質によって違いが大きいと思います。僕が担当している法人向け領域では、リモートワーク対応が進んだ企業様も多く、Zoomなどのオンラインコミュニケーションツールを使ったインタビューの機会を以前よりもいただきやすくなった感覚があります。
インタビュー内容については対面とリモートでそれぞれ得られる情報に違いがあるので、どちらかだけが優れているというよりは、必要に応じて使い分けるのがいいと考えています。

ーその他、リモートの影響を受けたものはありますか?

片倉:マネーフォワードでは、毎週デザイナーランチ会を開催しています。デザイナー社員は誰でも参加できるもので、横の繋がりを作る目的で元々はオフラインで開催していたものなのですが、オンラインに切り替えてから内容や実施方法を見直しました。

ーどのように見直したのですか?

片倉:対面で集まるとそこかしこで自然と雑談が始まるのですが、オンラインだと発言者に一気に意識が向くので、元のように各々が雑談をするような場にしにくい、という課題点が出てきました
そこでアンケートをとったところ、「オンラインでのランチ会は、雑談の場よりはナレッジを共有しあう場にしたい」という意見が多く出たので、今はそちらの方針に切り替えています

ーなるほど。ちなみに、元々のランチ会の目的であった「横の繋がりを作るためのコミュニケーションや雑談の場」はなくなったのでしょうか?

片倉:そちらは、四半期に一度開催しているデザイナー総会にその役割を持たせることにしました。実は以前から、ランチ会と総会の役割をどう整理するかというのは議論に上がっていて、リモートワークをきっかけにこちらも見直すことができました

ーリモートワーク主体に切り替わったことが、従来のイベントの役割や建付けを整理するきっかけになったんですね。

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(ある日のデザイナーランチ会の様子)

新規プロダクト開発を通じて爆速で成長した1年

ー冒頭で、新規プロダクトを任されたとき「ワクワク感が強かった」というお話がありましたが、リリースが近づいている今は、何がモチベーションの源泉になっていますか?

片倉:大きく、「自分の作ったものが世の中に出ていく面白さ、ドキドキ感」と「めちゃめちゃ成長できていること」の二つです。

インターン時代、自分の作ったバナーが世に出るだけでも凄く嬉しかったのですが、今は自分が画面デザインをがっつり作ったプロダクトがもうすぐユーザーに届くんだ、というドキドキ感が日に日に増していますし、すごく楽しみです。
成長の観点では、画面がいくつもあるような大きなシステムのUIを作ること自体が初めてで分からないことだらけだった半年前と比べると、できることが格段に増えています。
またメインデザイナーという立場は、プロジェクト進行の観点でも能力が必要で、そちらも少しずつ身に着けられているという実感があります。

ープロジェクトにはプロダクトオーナーの方もいますが、デザイナーは進行についてどのような役割で関わっていくのですか?

片倉:僕が所属するマネーフォワード ビジネスカンパニーのデザイナーは、画面を作るだけではなく、体験のデザインも担います。
僕が入った最初の頃は、プロダクトオーナーがプロジェクトの進行役としてどう進めていくかを考え、デザインについても、プロダクトオーナーからのオーダーをもとに進めるやり方でした。

しかし、このチームのデザイナーには、「このタイミングでユーザビリティテストを入れればデザイン改修の時間をここでとれると思うので、もう一度テストしましょう」といった、UXを考慮したデザイン観点からの段取りを開発チームに提案していくことが求められます。
正直、これは僕が前期の目標に掲げながらも達成しきれなかった部分ではあるのですが...。

ーUIだけ・UXだけ、ではなく両方が期待されるポジションだからこそなのですね。進行にコミットする能力は、初めから意識していた部分なんですか?

片倉:以前、前任のセルジオさんから、引継ぎとメンタリングを兼ねて、毎朝30分でデザインレビューの時間を貰っていたんですが、セルジオさんがプロジェクトから離れるタイミングが分かってきたときに「進行部分も自分がやらなくては!」と覚悟を決めました。その頃から、開発ミーティングでデザイナーとしてこういうことを共有しようと思っているのですが...という自分の考えを、デザインレビューと一緒に壁打ちしてもらうようにし始めました。

現CDOとマンツーマンで毎朝壁打ちをしていたというのはかなり貴重な経験になっていそうですね。新規プロダクトのデザインを通じてここまで濃い経験をしてきて、もの凄いスピードで成長してるんだろうな、と感じます。

片倉:はい、1年を振り返ると、本当に成長実感がありますね

ー今日はありがとうございました。新しいプロダクトのリリースを楽しみにしています!

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あとがき

「この1年振り返って、成長できたなって思いますか?」という質問に対して、「めちゃめちゃ成長できていると思います。最高ですっ!!」と力強く笑顔で答えてくれた片倉さん。
様々なチャレンジができる環境があるというだけではなく、そうした機会に対して常にポジティブに粘り強く取り組んできた結果がこの言葉に詰まっているのだろうな、と感じました。

マネーフォワードではデザイナー新卒の採用を行っています。この記事を通じてマネーフォワードで働くことに興味をお持ちいただけた方は、以下の採用ページや、当社デザイナーメンバーが運営するnote「マネーフォワード ・デザイン」もぜひご覧ください!


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