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#22 胎児ネームと逆子〜パパの視点から〜


先月、ついに念願の第一子が誕生した。
出産のことや子育てのことは、これから書き綴っていきたいと思っている。
将来、子供に「あのときこんな感じだったよ。」と
伝えられる日が来るのがとても楽しみだ。
そのときに向けて記録として残していきたい。

「胎児ネーム」というものを知っていますか。
妊婦さんがお腹の赤ちゃんに呼びかけるときの名前のことらしい。
胎児に呼びかけるときに「赤ちゃん」というのは、
確かに味気ないと妻と相談して胎児ネームを考えた。

胎児ネームを考える際、パッと思いついたのが、
『すくわーと』だった。
ファインディングニモに出てくるキャラクターの中で
明るくてとっても可愛らしいキャラクターの『スクワート』


すくすくと育って欲しいという意味も込めた。
『すくわーと』と呼びながら妻のお腹を触ると、
妻のお腹の右側がボコボコと盛り上がる。
妻が動いているときは、あまり動かず、
妻が休んでいるときによく動いていた。
特に夕食どきや就寝前の胎動が激しかった。

他にも『すくわーと』に聞こえるように
毎日話しかけたり、英語の歌を歌ったりした。
生まれた子が成長して話ができるようになったら
胎内記憶の話をしてくれると楽しいだろうなと思う。

出産日が近づくにつれて心配なことがあった。
それは、ずっと逆子のままだったこと。
妊娠後期になれば、自然となおることが多いと聞いていたが、
全然戻らず、帝王切開の可能性も視野に入っていた。

帝王切開のメリット・デメリットとして考えていたのは、主に五点。
・妻の入院日数が増え、退院までの日数が増える。
・今後の出産は、帝王切開になる。
・妻の体のダメージが大きい。
・出産日がほぼ確定でき、仕事の融通がつけやすい。

「次回の検診で帝王切開の手術の日程を決めましょう」
そうお医者さんに言われて、
仕事の日程を加味し、候補日を妻と考えた。
「逆子がなおる時、ぐるんと回るのがわかるよ」と
周りの逆子経験者の方々から聞いていたが、
そんな実感が妻にはなかったので、
逆子のままだろうと思い、候補日をお医者さんと相談した。
お医者さんもあまり期待していない様子でエコーをとってくれた。

すると、びっくりしたことに逆子がなおっていた!
毎日、毎日『すくわーと』に
「ぐるって回ってね」と言っていた効果があったのかと思う。
妻は、帝王切開に若干怖さを感じていたので、
記念すべき『すくわーと』の初めての親孝行になった。

その後、壮絶な出産の物語に続いていくことになる。

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