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盗み見

人が書いた文章を盗み見することは、その人の裸を見ることよりもドキドキするし、何故か罪悪感を感じる。
文章には人柄がでる。その人の身体のさらに奥の内側が文章から透けて見える。だから裸をみるよりもドキドキするし、なんとなくごめんなさい、でもみたい、っていう気持ちになる、気がする。

学校にいく、仕事をする、帰る、寝る、それだけの生活をしていれば絶対に出会わないような人たちに今まで沢山出会ってきた。
もう名前も思い出せないような人間もいれば、今でも鮮明に匂いも顔も勿論フルネームの漢字もしっかり思い出せる人間もいる。

その中でも特に忘れられない人間がいる。
そして私はもう2年も前にその人のnoteを見つけてて、当時は数個の記事を何回も読んだ事を覚えている。今日久しぶりにその人のnoteを見た。もう一個別のnoteもあった。これから読んでみようと思う。やっぱり何かドキドキする。

その人のフルネームは思い出せないし、下の名前も、あーそういえば、で、さっき思い出したくらいだけど、それ以外はハッキリ覚えている。
どこの大学をでてて、今はどこで仕事してるか(もしかしたらここ一年で変わってるのかもしれないけど)どこに住んでて、何が好きで、どんな感性と価値観なのか。当時は毎日電話してたんだから当たり前だ。会ったこともない人間だったけど。それから一度だけ会って、それっきりだったけど。その人にこの文章は、というか私の書いてる記事は全般見られたくない。私が透けまくっている気がする。

その人は私のことなんてもう全然覚えてないかもしれないけど、私はめちゃくちゃ覚えている。
これは恋愛的に好きだったから、とかではなくて、「こんな人間が世の中にいるんだ」っていう衝撃がデカ過ぎたから。
一年越し?二年越し?に私と会って、私という理想が崩れたのなら今ここで謝りたい。絶対こんなの読んでないだろうけど。その時の私は今より13kgは太ってたし、全然可愛くもないし、異性としての魅力は完全にゼロだった。申し訳ないなと思う。2年前突然消えて、偶然再会して、いざあったらこれかよ!って感じだったと思う。ごめんなさい。

その人のnoteは、もういかにもその人、って感じで、初めて読んだ時妙に納得した気がする。わー、やっぱりこういう文章かくよなー、って。さすがだなー、って。

最初で最後の出会いの後に、その人を駅で一回だけ見かけたことがある。その時のことも鮮明に覚えてる。
どうしてこう人は、もっと大事なことはあんまり覚えてないのに、こういう瞬間瞬間のことは写真で撮ったみたいに鮮やかに覚えてるんだろう。その時の自分の心臓の音、その人の横顔、声、隣にいた女の子、その子の髪型、白いスーツケース。
あ、こういう感じの子がタイプなんだ、ってその時は思った気がする。いや、その子がその人のなんなのかは別に知らないし、全然どうでもいいけど、その時は確かそんなことを考えてた気がする。

ここまで書いて何を書きたかったのか、最終的な着地点を思い出せなくなってしまったけど、まあ4ヶ月もnote放置してたし、この4か月で私の人生かなり色々あったしで、午後休をとって時間のある今日、つらつらと思い出したことを書いてみた。
(↑一文が長いのは良くないね)

p.s.
その人の文章よんできたけどやっぱもうめちゃくちゃその人だったしその人が透けまくってたし、でもやっぱりかなわないな!ってなった!二年前と夢だけは変わらないみたいで安心した!さようなら!

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