24時間後に会いましょう

 東京からこの南の島へ移り住んでまもなく三周年を迎える。案外、意外と上手く、楽しくやってけている。虫が多いのがネックだが(n回目)、空気は澄んでいて、窓を開けると入ってくる風が気持ちよい。聞こえてくるのは鳥のさえずり、船の汽笛、たまに通る車のエンジン音、デカい虫の羽音はちょっと脅えてしまうが、それくらいであとはほんとうに静かだ。私の実家は人が多く騒々しい場所にあったので、世界ってこんなにも静寂があったのか・・・と毎日感動している。
 仕事も始めた。といっても、五時間のパートだ。楽しくは無い。やり甲斐もない。時給も安い。だけどまあ生活のため、人間として在り続けるために仕事は必要だと思う。特に私は怠惰と怠惰を足してさらにまた怠惰を掛けたような人間なので、何かに律せられないていないと人間でなくなってしまいそうだからだ。なので面倒くさいけど頑張って働いている。

 エッセイ(のようなもの)を書きたいと思ってはりきってnoteを始めたものの、前述したように怠惰∞な私には全然続かなかった。加えて毎日がのんびり平和平坦でとりたてて書くことがなかった。何か面白いことがあれば書こうと思っていて、これはつまり受け身の状態であり、私は自ら面白いことを探そうとしてこなかった。そう、全く慣れない土地に引っ越してきてきたのだから当然すべてが新鮮で、面白いことは常に降りかかってくるだろうとたかを括っていたのだ。私は冒険者ではなかった。ただ好きな人と結婚して新しい場所に安寧を求めてきただけの女である。
 そういうわけで、私は明日から冒険者になる。とは言い切れない。そもそも今週はずっと雨予報なので冒険するのには適していない。仕事もある。だけどやはりこうして文章を書くのは楽しいので、やっぱり書き続けたいと思った。明日から書く。
 「書くこと」をルーティンに組み込みたいのだが、そもそも私にはルーティンがない。毎日ギリギリに起きて旦那の朝食を準備し、沸かしたお湯で安いインスタントコーヒーを溶いてガブ飲みし、それも毎日コーヒーって良くないのかなとかたまに思う日もあるので無調整豆乳を飲んだりしてバランスをとって、歯磨きして日焼け止めを塗りたくって、化粧というか瞼に色塗って慌てて家を出る。とにかくいつも時間がない。朝にPomeraを開く余裕はない。朝、何かを執筆したらなにかステキなものが書けそうだなあ~とは思うのだが。思うだけだ。
 となると、帰宅してからだ。仕事が終わって大体三時頃に家に着くので、そこから旦那が帰ってくる前までに家事と夕飯の準備をこなして、書く。書けるかな?書かなくちゃ、絶対書いてやる♪
 怠惰なうえに体力も無いので、帰ってきてから疲れ果ててソファーの上でスマホを見てるとあっという間に夕方になっているのが毎日なのだが、なんとか明日何かを書いてみようと思う。ネタは職場で探してこよう。明日更新がなかったら、虫に襲われたと思ってほしい。

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