見出し画像

レジリエンス(心の回復力)

レジリエンス、という言葉を知っていますか

元々は物理学の用語
「跳ね返り」
「弾性」
という意味があるそう

心理学においては
「心の回復力」
「立ち直る力」
という意味で使われることが多いです


日常生活の中においても
人との関わりや仕事や勉強で困難に立ち向かう時
落ち込んだり、悩んだりしてメンタルヘルスが悪化することもしばしばあります

レジリエンスはそんな悪化したメンタルから回復していく自然に備わった力

特に日本では東日本大震災の後に注目されました。
「災害や人間関係などの逆境を経験し、落ち込んだりメンタルヘルスの問題を抱えてもそこから回復してく力」
それがレジリエンスの力と言われます。

このレジリエンス、発達とともに変化し、環境や習慣によって
育てる(強める)ことも弱めることもできます

レジリエンスを高める(育てる・強める)方法

もともと備わっている人間の潜在力を高めるためには
「素」をとり戻す必要があります

私には負けない力がある
備わっている素晴らしい素質がある
人と比べることなく自分を認めることができる

そんなふうに自分のことを信じられたら
弱っていたメンタルも
いつの間にか修復できます

自分を信じるための具体的なアイディア
・一休みする(心を休ませるために体もセットで)
・セルフケア(そっと自分を抱きしめて)
・自己肯定感を高める(
・人との繋がりをきづく(出会う人全てに愛と感謝を感じる)
・人を助ける経験をする(自分から差し出せることを思い出す)

どうでしょうか
イメージできますか

人の真ん中にある「素」の部分を取り戻し
辛いことがあっても
受け入れてゆく
自分の人生をより良いものにしようと
立ち上がっていく。

自分との「人間関係」がとても大切ということがよくわかります

レジリエンスを弱めてしまう要因

それでは逆に、レジリエンスを弱めてしまう要因や習慣はなんでしょうか

・運動習慣がない(また長時間のゲームやSNSなど)
・人間関係が希薄(失敗して避け続けてしまう)
・依存型(何ごともひとや環境のせいだと思ってしまう)
・睡眠不足
・ジャンクフード、喫煙
・生育環境(ネグレクトや過保護)


人は弱いもの
いくつか当てはまるな、ということも多いです
運動と睡眠・食事は体だけでなく心の健康にも大きく関わってきます

今は人間関係やSNSでもストレスに溢れている世の中
自分を守ることや素直に受け入れ強くなることも
自己管理の一つとして大事な素質です

自己管理というとものものしいですが
「自分を信じ、価値を認め、人を愛し、差し出せる」
人としての一番大切なことを、いつ何時でも大事にできる人でありたいと
そう生きることと言い換えればとても自然に考えられませんか


強い風が吹けば、堅い木ほど簡単に折れる
  しかし、
竹はしなることで折れずに生き残ることができる

アクション俳優として有名なブルース・リーの言葉です
困難に出会った時に生き残れるのは竹のようなしなやかさだ、と伝えています

辛いことがあっても立ち上がれないのはどれほど辛いか

強く強くあり続けるより
自分を強く信じて、しなやかに生きる

そんなふうに意識を変えて何かできることを習慣にしてみてはいかがでしょうか



出典:小林朋子 編著「しなやかな子どもを育てる レジリエンス・ワークブック」
清水不ニ見小学校 大いちょう より

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?