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#7 もし今、高校生の自分に会えるなら


いつか書いてみたかった、高校生の自分へのメッセージを描いてみようと思います。

どこかの高校生が読んでくれたら嬉しいです。


私には、高校時代の後悔が3つだけ、あります。それ以外は全くありません。

私の後悔
①もっと本を読んでおけばよかった
②自己分析をしてみた上で、大学を色々調べておけばよかった
③もっと人に頼ればよかった


①もっと本を読んでおけばよかった

私が高校生の自分に圧倒的にオススメしたいのが、本です。

ジャンルはなんでもいいと思いますが、私は自己啓発本を読んでおけばよかったなって思います。その理由は、もっと効率のいい勉強方法、時間や手帳の活用法だったりを知れるからです。


わたしの家庭は、元々そんなに本を読む家庭ではありませんでした。読んでもせいぜい雑誌くらい。自分で活字アレルギーだと思うくらい、現代文などの文章を読むことも好きじゃなかったですね。

本屋にはよく行ってましたが、見るのはいつも参考書と英語のコーナーだけ。他のビジネス書等は、一度も開いたことがありませんでした。


私は大学生になってはじめて自分で、参考書以外でためになりそうな本を買いました。ちなみに初めて買った本は、”夢をかなえるゾウ1(文庫版)”です。


本を読んで気づいたことは、たくさんありました。

まず、自分と対話できることです。本を読んでいるのに「自分と対話」ってなに?と思うかもしれませんが、本を読むと、知らなかったことや面白いことにたくさん出会います。目から鱗なことにも多く出会えます。

その出会いを通じて、自分はこうだったなとかこう思ってたなとか、本に書いてあること以外に、自分について沢山向き合える機会が持てます。これは本を読む前は気づきませんでした。


わたしは、受験期に、気晴らしとして本を読んで欲しかったです。読んでも1日15分とかで十分です。15分でも、十分有益な情報に触れられます。

わたしの受験期は、メンタルがぼろぼろでした。周りからのプレッシャーと自分への自信のなさに押しつぶされていました。

そんな時に、音楽を聞くのもいいけど、”活字の言葉の重み”の効果は絶大だと思います。きっと、受験期に元気をなくしていた自分だったら、なにか響く言葉に出会えたはずです。


▼ 何を読めばわからないよっていう高校生は、こちらがおすすめです。

なんで(受験)勉強が大切なのかってことについて書かれています。読んでみて、自分でも考えてみてください。


②自己分析をしてみた上で、大学を色々調べておけばよかった

これは、大学受験以前の話です。進学校に行くと、ほぼ大学進学という進路には迷いがないと思います。自己分析と見出しには書きましたが、大事なのは、「どこの大学」で「何を勉強したいか」を明確にすることです。もっといえば、「何をやりたいか」についても考えられればいいと思います。

私がまず勉強したいと思ったのは、英語!の一択でした。好きなことが英語しか頭になかったからです。でも、英文学とかには興味がありませんでした。

次に考えたのは、外国語系と国際系です。漠然と、英語が使えそうなフィールドで世界に関することを学べれば面白そうだと思ったからです。でも、国際系といっても、いろいろあります。政治、経済、文化、国際協力、などなど。私は、各学科についてちゃんと調べたことがありませんでした。調べていたのは、倍率くらいです。←


高校生の私に言いたいのは、「大学受験に受かることがゴールじゃない」ということです。大学受験はただの通過点です。でも、毎日受験のことばかり考えて勉強していると、なかなかその先まで考えられないのは事実だと思います。

他の人は関係なくて、高校生の今の自分が、現時点でどんなことに興味があって、何が好きで、大学やその先では何がやりたくて、そのきっかけは自分の過去のどの体験からきているのか。ずばり、”自分の価値観”を再確認すればいいだけです。

見えてるものをなんとなくでも、言葉で書き出してみてください。時間軸(数直線)で表してみても良いと思います。

それをもとに、大学の学部・学科の情報を調べて見て、実際にOC(オープンキャンパス)に行けるところには行ってみて、教授やそこの学生の話を聞いてみればいいと思います。大々的な説明会は、どこもそんなに変わりません。せっかくなら、個人相談ブースに行って、教授や大学生に話を聞いてみると良いと思います。


自己分析をして、その後に大学を探すことのメリットは、より自分にマッチしている大学を見つけやすくなるからです。自分のことは自分が1番わかっていると思っているかもしれないけれど、ぼんやりとわかっているだけです。それを、言葉で表すとはっきりと見えてきます。

そして、自分の希望にマッチしている大学は、きっと自分の満足度も高いと思います。ここで大事なのは、自分の満足度です。親でも学校・塾の先生の満足度ではありません。自分のために大学に行くからです。受験後や卒業後は、先生たちとはお別れです。受験に受かって周囲の大人たちに恩返しがしたいと思っていたとしても、多分、高確率で、先生や親は、大学受験の先のあなたの人生がより良いものになることを究極的には望んでいます。だから、大学合格にこだわりすぎちゃだめです。自分にとって、”どの大学に行けば、そこでの大学生活や卒業後の未来が良いものになるか”、を勉強の前に一度は本気で考えるべきです。


③もっと人に頼ればよかった

これはセンター試験後の自分に言いたいことです。センターがうまくいかなくて、私大の受験や国立の2次試験対策に思うように集中できない時に、言ってあげたかった、もしくは誰かに言って欲しかったことです。

一回勉強やめて、人と話をしてみてください。今思っている不安やモヤモヤ、心配などなど、紙や手帳に書き出してもいいけど、それで十分じゃないなら、人にぶちまけてしまえばいいってことです。先生たちなら、受け止めてくれるはずです。

1日、これでもかって吐き出して、そんな負の感情は先生にあげてください。私の経験上、不安になって集中できない時間が1番もったいないです。はやくスッキリしたもんがちだと思います。

自己分析してたら、不安をあまり人に言おうとしない強がりな自分に気づいて、何か手が打てていたかもしれません。それほど、受験まっしぐらになると、自分さえも見えなくなっちゃう人もいます。(私は特にそのタイプです。)


これは完全に余談ですが、受験に失敗しても人生は終わりません。終わったように感じるだけで、そんな簡単に人生は終わりません。

わたしは、大学受験で第一志望校に落ちたことの後悔があり、その後悔やその気持ちが伝えられればいいなと思って、大学生になってから塾の講師のバイトをしていました。今はもうやっていませんが、この前、教え子が第一志望大学に合格したとの連絡をもらいました。その時に感じたのは、「自分が受験に失敗しても、自分の生徒が受かってくれれば、あの時の悲しみや苦しみは清算される」ってことです。もちろん、そう感じる人が全員ではないと思いますが、失敗や後悔のままでずっと停滞するのではなく、時間が経つと少し感じ方も変わってくるってことです。


言いたいことは1つ。受験がすべてじゃないよってことです。もっと、自分を知ってほしい、自分と上手に付き合える術を高校生の時から知っておいてほしい、そしてもっと周りの大人に素直に頼ってほしいということです。

強がってもどうしようもない時もあります。自分じゃどうしようもできない時もあります。


どこかの高校生に届きますように。そして、ベストな選択ができますように。応援してます。



٩( ᐛ )و

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