横浜DeNAベイスターズ、本拠地12連勝なるか

ベイスターズ、「奇跡へのカウントダウン」が再び、始まるか。

横浜DeNAベイスターズは8月9日・10日・11日、本拠地・横浜スタジアムでの対阪神タイガース戦で同一カード3連勝を挙げると同時に、ホームゲームでの連勝を「11」に伸ばした(引分け1試合を挟む)。

これはベイスターズにとって、2006年、2015年に続き、チーム史上タイ記録となる。
2015年のホームゲーム11連勝は、ハードオフエコスタジアム新潟でのホームゲーム1試合を含むため、横浜スタジアムでの本拠地11連勝は、牛島和彦監督時代、2006年6月2日から7月1日までの試合で記録して以来、16年ぶりとなる。

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ベイスターズは本拠地11連勝が始まる直前、6月24日・25日・26日に行われた本拠地での広島カープ戦では3タテを食らっており、その時点では29勝38敗、借金9であった。

そこから20勝8敗(ホーム11勝無敗、ビジター9勝8敗)と、一気に形勢を立て直して、2位に浮上、首位・ヤクルトとのゲーム差を7にまで縮めてきた(8月11日終了時点)。
7月3日の時点で、首位・ヤクルトとは最大17.5ゲーム差があったため、1か月余りで10ゲーム差を縮めたことになる。


ベイスターズは8月12日からの敵地・神宮でのスワローズ3連戦は、勝利、雨天中止、敗戦と1勝1敗に終わり、再びゲーム差は7に戻った。

今日は本拠地・横浜スタジアムに戻って、対読売ジャイアンツ3連戦が控えている。
一方、首位・スワローズは、本拠地・神宮球場で4位のタイガースとの3連戦を迎える。
特にベイスターズ、スワローズにとってお互いにこの3連戦は非常に重要な戦いとなりそうだ。

ベイスターズ好調の要因

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(記録は8月14日終了時点)
目下、ベイスターズの好調を支えているのは投手陣である。

ベイスターズの打撃陣は、開幕から1試合当たりの得点が3.5点~3.7点で推移している。
月別の打率も、3・4月を除き、.250~.260で推移しており、結果的にコロナによる主力選手の離脱の影響はあまり受けていないといえよう
(主力野手の離脱がなければ、打率・得点がもっとよくなっていた可能性はあるが)

一方、投手陣は、3・4月はチーム防御率が4.12、5月は3.92と、苦しい台所事情であった。しかし、6月のチーム防御率は3.23、7月は2.87としり上がりに改善、8月はついに防御率2.30と非常に安定している。

ベイスターズの先発投手陣は、右腕の大貫晋一がチームトップの先発17試合でクオリティスタートを11度達成し、9勝を挙げ、防御率2.44はリーグ3位(8月12日の登板で規定投球回数に到達)。
左腕の濵口遥大は4月・5月は離脱したが、6月に復帰、7月以降はすべての先発で6回以上を投げて、2失点以下に抑えるなど、安定している。
左腕の今永昇太も5月に一軍に昇格、5月17日は今季初完封、6月7日にはノーヒットノーランを達成した。6月下旬は一時、打ち込まれた試合もあったが、ここ5試合は防御率2.05とこれまた安定している。

リリーフ陣も、右の伊勢大夢、左のエドウィン・エスコバーが共にリーグトップの50試合を投げて、防御率はそれぞれ、1.48と1.93、左の田中健二朗が1.95、クローザーに返り咲いた山崎康晃も1.86と安定している。
右の入江大成も13試合連続無失点を続けている。
右の平田真吾もここ11試合のリリーフで3勝を挙げるなど、ビハインドや同点の場面で踏ん張り、チームに勝利をもたらしている。

ベイスターズは4月初旬にチーム内でコロナのクラスターが発生し、ビジターでの対阪神戦、ホームでの中日戦の計4試合の中止を余儀なくされ、7月下旬には巨人の集団クラスター発生の影響によりビジターでの巨人戦3試合が中止になった。
その他の雨天中止・ノーゲームを含め、15試合が中止となっている。
9月は6日から9連戦、移動日を挟んで16日から10連戦と過密日程が続き、試合が予定されていないのは3日間だけである。
(8月13日に中止になった神宮でのヤクルト戦の振替えは未定)。

セ・リーグは、首位・ヤクルトが7月2日に、NPB史上最速マジック点灯(「53」)を果たし、2年連続リーグ優勝に向けて死角なしかと思われた。

だが、それから1か月余り、三浦大輔監督就任2年目にして、「混セ」を抜け出すチャンスが到来した。
今日から始まる、本拠地での3連戦で「逆転優勝の糸」を手繰り寄せたい。

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