阪神、「伝統の一戦」で40年ぶり「13-0」勝利

阪神タイガースが「伝統の一戦」で鬱憤を晴らした。

巨人対阪神の「伝統の一戦」のカード頭となった7月12日の試合、阪神は今季17度目となる完封負けを喫した。
これまでのチーム最多は、1963年の24度で、ワースト記録更新も視野に入っている。
しかも、今季、阪神は「0-1」で敗れた試合が7度もある。

だが、7月13日の2戦目、阪神打線は前日の鬱憤を晴らすかのように打ちまくった。
3番・近本光司が先制打を含む3安打、1番・中野拓夢がホームランが出ればサイクル安打という4安打、7番・山本泰寛もプロ初の4安打と、終わってみれば、野手全員安打となるチーム19安打、13得点を挙げ、投げては先発の西勇輝が8回、被安打4、無失点、最後はカイル・ケラーが9試合連続で無安打無失点となる好投で締めた。

昨日の試合のように、阪神が対巨人戦で、「二桁得点」と「無失点勝利」を同時に達成した試合は9試合目である。

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最初は、1954年10月25日、甲子園にて11-0で巨人を下した試合であった。
この試合、大阪タイガース先発の大崎三男はプロ初完封勝利を挙げた。

大崎は1956年に25勝(14敗)を挙げ、若林忠志(6度)に次いでチーム2人目となるシーズン20勝投手となり、1967年には2年連続となる20勝(13敗)をマークしている。
タイガースの投手で、2年連続で20勝以上を挙げたのは、大崎を含め、若林忠志、小山正明、村山実の4人しかいない。

また、阪神が対巨人戦での無失点勝利で最大点差となったのは、1982年4月29日、甲子園での試合で13-0。
投げては先発の山本和行が9回を完封勝利を挙げ、打っては山本にまでホームランが飛び出し、17安打、13得点という大勝だった。

すなわち、昨日の試合は40年ぶりのタイ記録となった。

なお、巨人対阪神の「伝統の一戦」が始まったのは、1936年7月15日、名古屋市の山本球場での試合である。

そして、2021年5月15日、巨人と阪神との「伝統の一戦」は東京ドームで通算2000試合目を迎えている。

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