西武・栗山巧、NPB通算400二塁打(史上15人目)

埼玉西武ライオンズのベテラン外野手、40歳の栗山巧がまた一つ、「巧打者」の勲章を手にした。
6月4日、神宮球場で行われた対東京ヤクルトスワローズ戦でNPB史上15人目となる通算400二塁打を達成した。


西武・栗山巧、NPB史上15人目の通算400二塁打、40歳以上で到達は史上3人目

西武は0-1の1点ビハインドで迎えた7回表、先頭の3番・外崎修汰のソロホームランで1-1の同点に追いつき、なおも2死二塁という場面で、栗山巧が代打として登場、左打席へ。
ヤクルト先発の吉村貢司郎と対戦、カウント1-0からの2球目、真ん中低めのフォークを捉え、センター・西川遥輝の頭上を越え、二塁走者・岸潤一郎が本塁に還って勝ち越しのホームを踏むタイムリー二塁打となった。
(試合はヤクルトが延長10回の末、3-2でサヨナラ勝ち)

これで栗山巧は通算400本目の二塁打を放ち、NPB史上15人目の快挙となった。


栗山巧、ライオンズ生え抜き初の2000安打、400二塁打

栗山巧は2021年9月4日、楽天生命パーク宮城での対楽天イーグルス戦でNPB史上54人目、ライオンズの生え抜き選手としては初となる通算2000安打を達成している。

栗山巧は2001年、西武ライオンズにドラフト4位で入団、一軍初出場は2004年9月24日、対大阪近鉄バファローズ(大阪ドーム)、9番・左翼手で先発出場し、7回表に小池秀郎からライト前安打でプロ初安打を記録した。

プロ初の二塁打は翌2005年4月12日、対北海道日本ハムファイターズ5回戦(インボイスSEIBUドーム)で、4回裏に日本ハム・江尻慎太郎から左中間に2点タイムリー二塁打を放って記録している。

NPB通算400二塁打は15人、最年少は坂本勇人、最年長は福留孝介



NPBで通算400二塁打を最初に達成したのは「打撃の神様」こと、読売ジャイアンツの川上哲治だ。

川上は1956年5月31日の中日戦で、日本プロ野球初の通算2000安打を達成、38歳で迎えた1958年、自身通算400二塁打を放ち、日本シリーズで西鉄ライオンズに敗退後、現役引退を表明した。

また、ロッテオリオンズ・榎本喜八が1970年、33歳でNPB史上3人目となる通算400二塁打を達成し、長らく破られない最年少記録であったが、2021年に、読売ジャイアンツ・坂本勇人が32歳で通算400二塁打に到達し、49年ぶりに最年少記録を更新した。

逆に、阪神タイガースの金本知憲が2009年に、41歳で通算400二塁打に到達し、最年長記録を更新したが、2021年に中日ドラゴンズ・福留孝介が43歳で達成した。

栗山巧はNPB史上3人目となる40歳以上での通算400二塁打到達となった。

NPB通算最多二塁打は立浪和義の487本


なお、NPB通算最多二塁打記録を持つのは、立浪和義(中日ドラゴンズ)の487本で、坂本勇人が先日、5月22日、東京ドームでの対中日戦で、中日監督・立浪和義の目の前でNPB史上2人目となる通算450二塁打を達成し、記録更新を目指している。

日米通算400二塁打達成者は6人、最多はイチローの573本

なお、MLB移籍経験者の日米通算で400二塁打以上を放っているのは6人おり、最多はイチローの573本(NPB211本、MLB362本)で、MLBの通算本数を加えると、松井稼頭央は535本、福留孝介は520本、松井秀喜は494本、井口資仁、青木宣親は458本となっててる。

【参考】埼玉西武ライオンズ/通算二塁打記録(在籍時のみ)


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