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【2023年6月10日】石川雅規、交流戦通算28勝目で再び単独トップ

東京ヤクルトスワローズの左腕・石川雅規が、同じ40代左腕・和田毅(福岡ソフトバンクホークス)を「1日天下」に追いやった。

石川雅規は6月10日、ベルーナドームでの対埼玉西武ライオンズ戦に今季6度目の先発登板すると、西武打線を6回途中まで被安打3、1失点に抑え、その後は4人の投手リレーで1-0で逃げ切った。石川雅規は今季2勝目(3敗)を挙げた。
さらに、これで石川雅規は現役最多となる通算185勝目を挙げ、通算200勝まであと15勝としたが、セ・パ交流戦での通算勝利数も「28」に伸ばし、前日の6月9日、交流戦通算27勝目を挙げた和田毅(福岡ソフトバンクホークス)を再び抜き返した。
石川は前回、5月30日、エスコンフィールド北海道での対北海道日本ハムファイターズ戦で先発、7回を投げて失点をソロホームラン2本のみに抑えたが、打線の援護がなく敗戦投手となっており、交流戦通算28勝目はお預けとなっていた。


石川雅規の交流戦での28勝までの道のりを追ってみた。


石川雅規の交流戦通算投手成績(年度別)

石川雅規の交流戦通算投手成績は、73試合に登板、うち72試合に先発して、28勝24敗、防御率4.01である。

石川は2002年にデビューしているが、セ・パ交流戦が始まった2005年以降に通算150勝を挙げており、勝利数の1/5弱を交流戦で稼いでいることになる。

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セ・パ交流戦は2005年から始まり、当初は、ホーム・アンド・アウェー各3試合ずつの6回の総当り(1チーム36試合)で開催されていた。
2007年からは交流戦は24試合(ホームゲームとビジターゲームを2試合ずつ)に削減され、さらに、2015年以降は対戦カードごとにどちらか一方のホームスタジアムでの3回戦総当たりの18試合、対戦カードごとにホームとビジターを2年単位で入れ替える方式となった(2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により開幕が遅延したこともあり交流戦が中止)。
従って、2002年に現役をスタートさせた石川は交流戦の試合数が多かった期間の登板数が多くなっている。
2006年に至っては、交流戦で7試合に登板して、4勝(1敗)を荒稼ぎしていた。

石川雅規の交流戦通算投手成績(対戦チーム別)

相性がいいのはソフトバンク、相性が悪いのはロッテ

石川雅規が交流戦での登板した73試合のうち、対戦が最も多いのは西武で16試合。
最も勝利を挙げているのはソフトバンクから7勝(6敗)であり、防御率は3.67だが、15試合の登板のうち、2/3にあたる9試合でクオリティスタート、5試合でハイクオリティスタート(7回以上を投げ、自責点2以下)に抑えている。
特筆すべきはオリックスとの相性で、8試合に先発登板して、クオリティスタート6度で、無傷の4勝を挙げており、防御率も2.96と最もよい。

逆に相性が悪いのはロッテで11試合に登板して防御率5.49、3勝5敗。

相性がよい球場は楽天生命パーク、相性が悪い球場は本拠地・神宮球場で負け越し


石川の交流戦登板の成績を球場別でみると、本拠地・神宮球場で最も多い7勝を挙げているが、29試合に登板して防御率5.50、7勝11敗と負け越していおり、実は相性が悪い。

相性がよい球場は、現在の楽天生命パーク(県営宮城球場)で、前身を含め、7試合に登板して、防御率1.72、4勝(1敗)を挙げている。
また地方球場での相性もよく、県営大宮球場、札幌円山球場で各1勝、長野球場で2勝を挙げている。

最も多く対戦している先発投手は攝津正と岸孝之の3度

石川が交流戦で最も多く先発で投げ合っているのは、攝津正(ソフトバンク)と岸孝之(西武、楽天)である。
それぞれ3度の対戦があるが、攝津には2勝1敗で勝ち越しているが、岸とは0勝2敗と勝利を挙げたことはない。

プロ初先発のルーキー・大谷翔平と投げ合う

また、日本ハム在籍時の投手・大谷翔平と2度、投げ合っているが、0勝0敗。
まず、2013年5月23日、札幌ドームで投げ合ったが、「二刀流」を目指していた新人・大谷翔平にとってこれがプロ初先発。
大谷翔平は最速157キロを出すなど、5回、86球、被安打6、2奪三振、2失点と好投したが、石川より先にマウンドを降りた。
石川は8回、被安打6、5奪三振、3失点と好投したが、3-3の同点でマウンドを降りたため、勝ち負けはつかず。試合は延長12回、3-3で引き分けた。

https://npb.jp/bis/2013/games/s2013052300654.html


翌2014年5月28日、今度は神宮球場で投げ合ったが、石川が5回、被安打6、奪三振、1失点で勝利投手の権利を持ってマウンドを降りたが、後続が追い付かれ、勝ちはつかなかった。
大谷のほうは7回を投げ、123球、7奪三振、2失点で勝利投手の権利を持ってマウンドを降りたが、やはり後続が打たれて勝ち負けはつかず、石川と大谷の対戦はまたも痛み分けとなった。
この試合も延長12回、4-4で引き分けている。




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