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第5回公認心理師試験のために使用したテキストの紹介

貴重な時間を使ってわたしのnoteを開いてくださったあなたに感謝します。

書く時期を逸した感じがしますが、書きたかった記事なので書いておこうと思います。現任者が受験できる5年間は終了してしまいましたので、この記事が今から公認心理師試験を受験する方のお役に立つかどうかは分かりませんが、良ければ読んでいってください。

今回は私が公認心理師試験を受験するにあたり「使用したテキスト」についての記事です。それぞれのテキストを使用した感想とテキストや問題集を選ぶ時、購入する時の注意点について書いていきます。

1冊目「赤本 公認心理師国試対策2021」

私は2021年の7月にオンラインで現任者講習を受け、その直後にテキストを購入したため2021年版を使用しました。このテキストには第1回、第1回追試、第2回、第3回の試験問題と解説が載っています。第4回試験は載っていませんので、ネットに問題がアップされたところで印刷して使いました。第4回試験の解説のために2022年版を購入するか悩みましたが、YouTubeにアップされている解説やブログで解説している方の記事などを読んでいたため、結局購入しませんでした。
このテキストの良いところは
・問題が領域ごとに整理されている
・1つ1つの問題の解説が丁寧で分かりやすい
・巻末資料がついている ということです。

解説を隅から隅まで読み込むことで大変勉強になりました。SNSを覗くと試験直前の時期に受験生のなかで、この赤本を「何周したか」がよく話題として上がっていました。私は正確に数えていませんが、おそらく10周くらいしたのではないかと思います。(余談ですが、2022年版を持っている人からは「ページ数が増えたため紙が薄くなった」という声もありました。2021年版は(私的には)紙の厚さもちょうど良く、印刷の色味を見やすかったです。)
赤本はテキスト選びに悩んでいる方に最も購入をオススメしたいテキストです!

2冊目「公認心理師 対策テキスト& 予想問題集」2022年度版」


赤本と並んでオススメの1冊です。現任者講習後(2021年8月頃)から2022年の4月までは赤本をメインで使い、暗記のために別のテキストを使用していましたが、5月頃にこのテキストを追加で購入しました。試験直前に新しいテキストを買い足すことは「禁忌」とされていますが、結果として購入してよかったです。
このテキストの使用方法ですが、模試を受けて分からなかったこと、知らなかったこと、語呂合わせのメモ、その他覚えたいことを付箋に書き出して貼りまくり、自分だけの「辞書」にしました。学んだことが頭のなかに詰め込まれているだけで、知識と知識がうまく結びついていない状態だった私にとって、「詰め込んだ知識を整理しながら復習する」ために大変役立つテキストでした。ちなみに試験当日持って行ったのもこのテキストです。

3冊目「公認心理師試験 これ1冊で!最後の肢別ドリル」

1問1問は短文ですが、1098問も問題があります。問題文はやや難しく、癖がある印象を受けました。「辰巳法律研究所の模試は難しい」とよく聞きますが、この問題集を使ってみて、辰巳の模試が難しいと言われるのは「問題文に癖がある=難しい聞き方をしてくる」ことが原因なのかなと思いました。同じことを聞き方を変えて何度も出題してくるので、反復練習のようなつもりで解くと良いと思います。コツコツ勉強するのが好きな人には向いている問題集だと思います。

4冊目「第2版 本番さながら! 公認心理師試験予想問題 厳選200」

初めに言うと、この問題集は難しいです!髙坂先生が書いている問題集ですが、問題も解説文も私にとっては理解が及ばないものばかりで自信を失いました。もちろん、このテキストがダメだというわけではなく、私にとっては難しかったというだけです。難しい問題に挑戦したい方やより知識を深めたい方にはオススメです。髙坂先生がYouTubeの動画のなかで「事例問題はやさしめに作りました」とおっしゃっていました。確かに知識問題に比べて事例問題は優しく、過去問に似た問題が多かったように感じます。
この問題集に関しては発行部数が少なかったため試験直前には売り切れてしまい、入手困難になった結果、フリマサイト等では定価の2〜3倍の値段で売られていました。(髙坂先生が「出版社に増刷をお願いしたけど増刷されなかった」とおっしゃっていました)
また、誤字脱字がやや多かったように感じました。訂正箇所は随時HPにアップされていましたが、アップされていない箇所で「これは間違っているな」という部分があったため出版社に連絡をしました。(後日、出版社の方から「著者に確認したところ、ご指摘の通り誤りでした」とご丁寧に返信をいただきました)

5冊目「精神診療プラチナマニュアル」

最後は松崎朝樹先生の「プラチナマニュアル」です。これは試験勉強に必須だったということではありませんが、コンパクトで持ち運びしやすく、また文字のフォントやレイアウトも読みやすいと感じました。精神疾患についての知識が全くないところから勉強をスタートしたので、松崎先生のYouTubeには大変お世話になりました。プラチナマニュアルを購入したのは2022年3月でしたが、YouTubeで学んだことを復習するのに使っていました。「難しい専門書」という感じではないので、私のように一から勉強を始めると言う人にもオススメです。



今回は私が使用したテキストについて紹介しました。ネットで検索したり、YouTubeを見たりすると、たくさんの方が公認心理師試験のために使用したテキストを紹介しています。「このテキストを使えば大丈夫!」という正解はないと思いますので、自分の勉強法や好みに合ったテキストを選ぶのが良いと思います。最後にテキストや問題集を「選ぶ時」「購入する時」の注意点について書いて終わりにしたいと思います。

テキスト・問題集を選ぶ時の注意点

注意点はただひとつ。それは
情報に振り回されること です。

「手当たり次第にテキストを買うことはやめた方がいい」というのは、多くの方が口を揃えて言っていることです。勉強を進めていくと、どうしても「もっと分かりやすいテキストがあるのでは?」を考えたり、他の人が自分とは違うテキストを使っているのを見て「私もそれを使った方がいいのでは…」と不安になったりします。口コミや体験談といった情報に振り回され、手当たり次第にテキストや問題集を買っても時間が足りなくて解ききれなかったり、勉強が中途半端に終わってしまったりします。偉そうに書いている私も試験2ヶ月前に問題集を買い足していますが、出来れば目移りしない方が良いですね。
また、これは公認心理師試験に限ったことではありませんが、試験前は誰もが不安になると思います。不安になった時に何をするかというと、「自分が安心できる情報」を探し始めます。例えば、『自分が使っているテキストに対する良い口コミ』です。「◯◯のテキストを使って合格した」という体験談を見つけられれば一時的には気持ちが落ち着くかもしれませんが、自分の求めていた情報に辿り着かなければ、理想的な情報を探してネットの海に沈んでいくことになります。こうなると時間の無駄遣いになってしまいますので、「情報に振り回されない」というのは大事なポイントです。

テキスト・問題集を購入する時の注意点

1〜4冊目に紹介したテキストや問題集は、どれも毎年改訂されて出版されているものです。第6回試験からは、いわゆる「Gルート」が無くなるので、もしかするとテキストや問題集の内容が変わる可能性があります。しかし、内容がすっかり変わってしまうということはないと思いますので、第6回試験を受験しようと考えている方は、早めにテキスト・問題集のリサーチと購入の計画を立てておく方が良いと思います。
オススメはネットや書店などで「予約する」ことです。発売されてから書店で購入するのでももちろん良いのですが、公認心理師試験のテキストを豊富に揃えている書店が少ないこと、4冊目に紹介した問題集のように売り切れてしまったら再版されないものもあることを考えると、予約した方が確実に手に入ると思います。


またしても長文の記事になってしまいました。今後、公認心理師試験を受験する方の参考になれば嬉しいです。

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