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「近藤誠は一切数字で語っていない」の嘘

【近藤誠は数字で語っていない】

 以下のような記述が近藤誠氏の著書『がん治療で殺されない七つの秘訣』の「はじめに」に付してあります。

 治療を受けても死亡する人が多いし、痛みで苦しむ人も少なくない。それどころか、治療の後遺症に苦しみ、命を縮める患者が大勢います。あろうことか、早期発見したのに治療死する人も数限りない。(4ページ)

 具体的にどのような治療を受けた何人の患者さんのうち、どれくらいの割合でそのような出来事が起きるのかを一切数字で語っていません。たんなる主観のみで、ことさら恐怖を煽るような表現の連打はとても医師としての理性的な表現とは思えません。例えば「ジュースを毎日飲むと糖尿病になる」という命題があったとしましょう。それを聞いたときに、賢明な読者ならば、何ジュースを、どれくらいの量、どれくらいの期間飲み続けたときに、何人中何割ほどが、どのような程度の糖尿病になるのかという具体的なデータ確認を必要とするはずです。逆に、ジュースを飲まなくても糖尿病になる人もいるでしょう。それら具体的な「問い」を抜け漏れなく取り上げながらの検証作業も行わないで、「ジュースを毎日飲んだだけで糖尿病になる」という命題が軽率に一般化されることはありえません。 大場大〈東大病院を辞めたから言える「がん」の話〉より

✔️【真相〈都合の悪い部分はオール無視〉】

 近藤誠〈がん治療で殺されない七つの秘訣〉の4ページの文を省略なしにそのまま引用します。

 概観する意味で、がんは治療すべきものとされてきた理由(社会通念)を挙げてみると、

 ・がんの最期はたいへん痛む
 ・がんを治すには手術が1番確実
 ・抗がん剤には延命効果がある
 ・がんは小さいうちなら治るが、大きくなると治せない
 ・いま転移がなくても、放っておくと転移してしまう

 といったところだと思われます。これらを前提とすれば、がん治療は受けたほうが得ということになります。また、

 ・がん検診を受けて、がんを早期発見すべし

 ということにもなる。

 ただ実際には、がんは日本人の死因の第1位であるように、治療を受けても死亡する人が多いし、痛みで苦しむ人も少なくない。それどころか、治療の後遺症に苦しみ、命を縮める患者が大勢います。あろうことか、早期発見したのに治療死する人も数限りない。

 ━━これらは、がん治療のどこかが間違っている証拠でしょう。

 じつは私見では、現行のがん治療法のかなりの部分が間違っており、しなくていい、あるいは、してはならない治療が行われています。そうなる最大の原因は、前述した社会通念が誤っているからなのです。本書では、社会通念のどこに誤りがあるのか、その分析に力をそそぎます。

 ……どうでしょうか?印象がまったく違うはずです。

 そもそも4ページはまだ【はじめに】であり、〈がん治療で殺されない七つの秘訣〉のテーマである「社会通念の誤りの分析」は第1章以降から書かれています。

 いったいどこの世界に重要な説明が【はじめに】にすべて書かれていると思う人がいるんでしょうか?

【まとめ】

 ●大場大は都合の悪い部分はすべて無視し、反論できそうなほんの一部分だけを抽出してツッコミを入れている。


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